「ライオンとゾウが闘ったらどっちが勝つのかな?」という感じの強者 VS 強者のハイパーバトルを集めてみました。サブキャラ同士がこうした凄まじいバトルを繰り広げると、物語はぐわっと盛り上がります。
ウォーズマン VS バッファローマン 『キン肉マン』11巻(ゆでたまご、1979年〜1987年)
今となっては「ウォーズマンが強者ぁ?」というポジションですが、私がリアルタイムで読んでいた小学生の頃、ウォーズマンは鬼のような強さを誇っていました。それだけに、ウォーズマンを凌駕するバッファローマンの強さを目の当たりにしたときは、一体このバトルどうなるんだと興奮したものです。
さらに、このバトルでは、有名な「ゆでたまご理論」が登場します。
ベアークロー二刀流で100万パワー+100万パワーで200万パワー!!
いつもの2倍のジャンプがくわわって200万×2の400万パワーっ!!
そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の…
バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!
えぇ、もちろんあり得ないですよ。
でもさ、
こういうムチャクチャな理論でカベを突破してしまう『キン肉マン』ってマンガ素敵じゃない? 大人になると、四方八方が“正論”という名のカベだらけになるわけだし。
リゾット VS ドッピオ(ディアボロ)ジョジョの奇妙な冒険 第5部『黄金の風』
58巻、
59巻(荒木飛呂彦、1995年〜1999年)
両者とも主人公の敵に当たります。つまり、
敵 VS 敵の構図なわけです。普通のマンガでは滅多に見られないこうしたバトルがあるから、熱狂的なジョジョファンが生まれるんですね。しかも、2人ともカッコいいんだ。
リゾットはマフィア「パッショーネ」の暗殺チームのリーダー。暗殺という危険な仕事をしても見返りがないので、組織に反旗を翻します。
そして、その組織のボスがディアボロ。ディアボロはドッピオという別の人格も持っており、ドッピオのときは体型まで子供になります。まっ、そこはマンガだから。
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『ジョジョの奇妙な冒険』(※英語・中国語で紹介)
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上遠野 浩平 『恥知らずのパープルヘイズ』・
ナランチャから生きる勇気をもらったかぐや VS 鬼丸 『YAIBA』13巻(青山剛昌、1988年〜1993年)
こちらも主人公の敵 VS 敵の構図。元々、主人公・YAIBAとライバル・鬼丸が壮絶なバトルを繰り広げていましたが、そこに月からの侵略者・かぐやが登場。圧倒的なパワーで地球を我が物にせんと立ちはだかります。作者の青山剛昌は『名探偵コナン』があまりにも有名ですが、それ以前にもこのヒット作があったということ、チビッ子は知らないかも。
大神魔王パズス VS 魔王サタン 『ゴッドサイダー』6巻(巻来功士、1987年〜1988年)
こちらも主人公の敵 VS 敵の構図。1億年前、魔王サタンに敗れた古代バビロニアの大神魔王パズスが雪辱に燃えて現代に復活。そしたら、地下に封印されていた魔王サタンまで復活!! なんの冗談だと思えるほどの、
まさにラスボス VS ラスボスみたいなバトルが勃発。昔のマンガって、ストーリー展開が超強引で、整合性なんかあんまりなかったけど、こういうムチャクチャなノリがあったんですよね〜。いずれにしても、巻き込まれる人間社会はたまったもんじゃありません。
ゴルゴ13 VS ライリー 『ゴルゴ13』104巻(さいとう・たかを、1968年〜)
ライリーは米国国防総省(ペンタゴン)が人工的に生み出したバイオニック・ソルジャー。優秀な兵士を父に、世界的なアスリートを母に持つ試験管ベビーです。驚異的な運動能力を持ち、さらにドーピングを施すことで、ゴルゴ13に匹敵する能力を得ています。実際、
ゴルゴ13の銃弾をかわし、さらに反撃してゴルゴ13に傷を負わせています。おそらくこんなバトルができたのは45年を超える連載で彼だけでしょう。
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『ゴルゴ13』(※英語・中国語で紹介)
渺茫 VS ジョンス・リー 『エアマスター』
16巻、
17巻、
22巻(柴田ヨクサル、1997年〜2006年)
両者とも常識外れの達人。渺茫(びょうぼう)は、数百年に及ぶ歴戦のファイターたちの霊が乗り移っている訳のわからない存在。
一方、ジョンス・リーは八極拳の使い手で、吹っ飛ばした相手でコンクリートを突き破るほど、こちらも訳のわからない強さを持っています。
闘っている間に2人が交わすセリフがいちいちアツくて、アドレナリンが大量分泌されます。
「どんな人間でも“安いプライド”があれば“戦える”んだ
何とだって! おまえとだって!!」(ジョンス・リー)
セラス VS 大尉 『HELLSING』9巻(平野耕太、1998年〜2009年)
セラスは元は人間の婦警でしたが、今は吸血鬼。大尉も元は人間のナチスドイツ軍人でしたが、今は人狼(ヴェアヴォルフ)。要するに、
人外同士のハイパーバトルです。人狼に変身した後の大尉は、反則級の強さになります。
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口元を隠すキャラは忍者やアサシン属性が多い リヴィオ・ザ・ダブルファング VS エレンディラ・ザ・クリムゾンネイル『トライガン・マキシマム』13巻(内藤泰弘、1997年〜2007年)
リヴィオもエレンディラも主人公の敵キャラクター。後にリヴィオは主人公の仲間になり、エレンディラとバトルします。
エレンディラは美しい女性に見えますがオカマで、ムチャクチャなレベルの強さを持っています。スーツケース型のネイルカノンという武器を使い、巨大な釘を無数に放ちます。どんな仕組みなんだ、この武器?
苦戦するリヴィオでしたが、別人格のラズロが登場し反撃に転じます。
王騎 VS 龐煖 『キングダム』16巻(原泰久、2006年〜)
秦国六大将軍の一人として、中華全土を揺るがすほどの強さを誇った王騎(おう き)。そこに彼をも上回る恐るべき強さを持った龐煖(ほう けん)が敵の総大将として登場します。二人はかつて相まみえた因縁の敵同士。「我、武神なり」と言う龐煖の強さは、まさに神がかり的。ですが、王騎も互角に渡り合います。しかし、敵軍最強の軍師・李牧が放つ策略が王騎に襲いかかり・・・。
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秦の丞相・呂不韋が主人公の『奇貨居くべし』・
『キングダム』と『項羽と劉邦』、両方に登場する人物・
復元された銅車馬の精巧さに燃える「始皇帝と大兵馬俑」ケニー・アッカーマン VS リヴァイ兵士長 『進撃の巨人』14巻(諫山創、2009年〜)
調査兵団の兵士長リヴァイは、一瞬で巨人2体を倒す「人類最強の戦士」。そんなリヴァイを追い詰める存在が突如登場し、読者を驚かせます。しかも、二人はよく知る存在。どうやら、ケニーはリヴァイのゴロツキ時代の師匠筋に当たる模様。
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posted by すぱあく at 10:30
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