2015年03月14日

テラフォーマーズ来襲!!!

テラフォーマーズ(火星人)、地球に来ちゃいました!!!どうすんだ、これ?

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2015年01月14日

激闘! 強者 VS 強者!!

「ライオンとゾウが闘ったらどっちが勝つのかな?」という感じの強者 VS 強者のハイパーバトルを集めてみました。サブキャラ同士がこうした凄まじいバトルを繰り広げると、物語はぐわっと盛り上がります。

ウォーズマン VS バッファローマン 『キン肉マン』11巻(ゆでたまご、1979年〜1987年)
今となっては「ウォーズマンが強者ぁ?」というポジションですが、私がリアルタイムで読んでいた小学生の頃、ウォーズマンは鬼のような強さを誇っていました。それだけに、ウォーズマンを凌駕するバッファローマンの強さを目の当たりにしたときは、一体このバトルどうなるんだと興奮したものです。
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さらに、このバトルでは、有名な「ゆでたまご理論」が登場します。
kinnikuman02.jpgベアークロー二刀流で100万パワー+100万パワーで200万パワー!!

いつもの2倍のジャンプがくわわって200万×2の400万パワーっ!!

そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の…

バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!


えぇ、もちろんあり得ないですよ。
でもさ、こういうムチャクチャな理論でカベを突破してしまう『キン肉マン』ってマンガ素敵じゃない? 
大人になると、四方八方が“正論”という名のカベだらけになるわけだし。



リゾット VS ドッピオ(ディアボロ)
ジョジョの奇妙な冒険 第5部『黄金の風』58巻59巻(荒木飛呂彦、1995年〜1999年)
両者とも主人公の敵に当たります。つまり、敵 VS 敵の構図なわけです。普通のマンガでは滅多に見られないこうしたバトルがあるから、熱狂的なジョジョファンが生まれるんですね。しかも、2人ともカッコいいんだ。
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リゾットはマフィア「パッショーネ」の暗殺チームのリーダー。暗殺という危険な仕事をしても見返りがないので、組織に反旗を翻します。

そして、その組織のボスがディアボロ。ディアボロはドッピオという別の人格も持っており、ドッピオのときは体型まで子供になります。まっ、そこはマンガだから。

『ジョジョの奇妙な冒険』(※英語・中国語で紹介)
上遠野 浩平 『恥知らずのパープルヘイズ』
ナランチャから生きる勇気をもらった









かぐや VS 鬼丸 『YAIBA』13巻(青山剛昌、1988年〜1993年)
こちらも主人公の敵 VS 敵の構図。元々、主人公・YAIBAとライバル・鬼丸が壮絶なバトルを繰り広げていましたが、そこに月からの侵略者・かぐやが登場。圧倒的なパワーで地球を我が物にせんと立ちはだかります。作者の青山剛昌は『名探偵コナン』があまりにも有名ですが、それ以前にもこのヒット作があったということ、チビッ子は知らないかも。
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大神魔王パズス VS 魔王サタン 『ゴッドサイダー』6巻(巻来功士、1987年〜1988年)
pazusu_vs_satan02.jpgこちらも主人公の敵 VS 敵の構図。1億年前、魔王サタンに敗れた古代バビロニアの大神魔王パズスが雪辱に燃えて現代に復活。そしたら、地下に封印されていた魔王サタンまで復活!! なんの冗談だと思えるほどの、まさにラスボス VS ラスボスみたいなバトルが勃発。昔のマンガって、ストーリー展開が超強引で、整合性なんかあんまりなかったけど、こういうムチャクチャなノリがあったんですよね〜。いずれにしても、巻き込まれる人間社会はたまったもんじゃありません。



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ゴルゴ13 VS ライリー 『ゴルゴ13』104巻(さいとう・たかを、1968年〜)
ライリーは米国国防総省(ペンタゴン)が人工的に生み出したバイオニック・ソルジャー。優秀な兵士を父に、世界的なアスリートを母に持つ試験管ベビーです。驚異的な運動能力を持ち、さらにドーピングを施すことで、ゴルゴ13に匹敵する能力を得ています。実際、ゴルゴ13の銃弾をかわし、さらに反撃してゴルゴ13に傷を負わせています。おそらくこんなバトルができたのは45年を超える連載で彼だけでしょう。
 ・『ゴルゴ13』(※英語・中国語で紹介)

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渺茫 VS ジョンス・リー 『エアマスター』16巻17巻22巻(柴田ヨクサル、1997年〜2006年)
air-mastar01.jpg両者とも常識外れの達人。渺茫(びょうぼう)は、数百年に及ぶ歴戦のファイターたちの霊が乗り移っている訳のわからない存在。
一方、ジョンス・リーは八極拳の使い手で、吹っ飛ばした相手でコンクリートを突き破るほど、こちらも訳のわからない強さを持っています。

闘っている間に2人が交わすセリフがいちいちアツくて、アドレナリンが大量分泌されます。
「どんな人間でも“安いプライド”があれば“戦える”んだ
何とだって! おまえとだって!!」
(ジョンス・リー)

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セラス VS 大尉 『HELLSING』9巻(平野耕太、1998年〜2009年)
HELLSING-battle01.jpgセラスは元は人間の婦警でしたが、今は吸血鬼。大尉も元は人間のナチスドイツ軍人でしたが、今は人狼(ヴェアヴォルフ)。要するに、人外同士のハイパーバトルです。人狼に変身した後の大尉は、反則級の強さになります。

口元を隠すキャラは忍者やアサシン属性が多い




HELLSING-battle02.jpg  HELLSING-battle03.jpg



リヴィオ・ザ・ダブルファング VS エレンディラ・ザ・クリムゾンネイル
『トライガン・マキシマム』13巻(内藤泰弘、1997年〜2007年)
trigun01.jpgリヴィオもエレンディラも主人公の敵キャラクター。後にリヴィオは主人公の仲間になり、エレンディラとバトルします。
エレンディラは美しい女性に見えますがオカマで、ムチャクチャなレベルの強さを持っています。スーツケース型のネイルカノンという武器を使い、巨大な釘を無数に放ちます。どんな仕組みなんだ、この武器?
苦戦するリヴィオでしたが、別人格のラズロが登場し反撃に転じます。


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王騎 VS 龐煖 『キングダム』16巻(原泰久、2006年〜)
kingdom01.jpg秦国六大将軍の一人として、中華全土を揺るがすほどの強さを誇った王騎(おう き)。そこに彼をも上回る恐るべき強さを持った龐煖(ほう けん)が敵の総大将として登場します。二人はかつて相まみえた因縁の敵同士。「我、武神なり」と言う龐煖の強さは、まさに神がかり的。ですが、王騎も互角に渡り合います。しかし、敵軍最強の軍師・李牧が放つ策略が王騎に襲いかかり・・・。

秦の丞相・呂不韋が主人公の『奇貨居くべし』
『キングダム』と『項羽と劉邦』、両方に登場する人物
復元された銅車馬の精巧さに燃える「始皇帝と大兵馬俑」

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ケニー・アッカーマン VS リヴァイ兵士長 『進撃の巨人』14巻(諫山創、2009年〜)
shingeki-01.jpg調査兵団の兵士長リヴァイは、一瞬で巨人2体を倒す「人類最強の戦士」。そんなリヴァイを追い詰める存在が突如登場し、読者を驚かせます。しかも、二人はよく知る存在。どうやら、ケニーはリヴァイのゴロツキ時代の師匠筋に当たる模様。
ベンチャー精神が魅力の『進撃の巨人』

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2015年01月09日

歴史バカが発狂して喜ぶ『ドリフターズ』

DRIFTERS01.jpg私たちのような度し難い歴史バカは、脳内で織田信長とナポレオンを戦わせて、悦に浸ったりします。そのあまりに中二病的な世界観は、基本は一人で楽しむもの。もしこれを題材にして映画・ドラマを作れば、とたんに陳腐なものに成り果ててしまう。だから、誰も怖くて手を出しません。でも、それをやってしまっているド迫力のマンガがあります。それがヒラコー(平野耕太)が描く『ドリフターズ』(2009年〜)。現在、月刊『ヤングキングアワーズ』に連載中。
1600年、関ヶ原の戦いで徳川家康が率いる東軍と戦っていた島津豊久は、いきなりエルフやオークのいる異世界に召喚されてしまう。その地には織田信長や那須与一など、本来時代が異なる人物たちも流れ着いており、彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる。
加えて、古代の戦術家、西部開拓時代のガンマン、第二次世界大戦時の軍人などまで流れ着く。混沌とした世界観の中、それぞれが暴れまわるアツい展開に。歴史バカは狂喜すること間違いなし!

ジャンヌ・ダルク VS 島津豊久
フランス救国の聖女でありながら、火刑によって処刑されたジャンヌ・ダルク(1412年〜1431年)。それと戦うは、戦国最狂の武将で主人公の島津豊久(1570年〜1600年)。
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スキピオ VS ハンニバル
膨張する共和政ローマの野望を打ち砕いたカルタゴの天才戦術家ハンニバル・バルカ(紀元前247年〜紀元前183年)。そのライバルであるローマの天才用兵家・スキピオ・アフリカヌス(大スキピオ、 紀元前236年〜紀元前183年頃)も仲良く異世界に召喚され、こちらでもケンカしまくっています。
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ワイルドバンチ強盗団
西部開拓時代に悪名を馳せた列車強盗団。リーダーのブッチ・キャシディ(1866年〜1908年)と、テンガロンハットをかぶったザ・サンダンス・キッド(1867年〜1908年)が異世界に漂着。二挺拳銃を打ちまくる。
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土方歳三 VS 島津豊久
幕末の土方歳三(1835年〜1869年)と戦国時代の島津豊久。時代は違えど、薩摩への恨みがハンパない土方歳三。新選組の亡霊を召喚して、島津豊久に襲いかかります。
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ちなみに現世から流れ着いた人物たちは、主に二つの勢力に分かれて戦っています。
漂流者(ドリフターズ)
現世で生死不明のまま消息をたった人物たちで構成。
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廃棄物(エンズ)
現世で非業の死を遂げた人物たちで構成。現世を憎むあまり人格が生前とは変わり果てています。
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2014年11月21日

無関心こそが最大の敵!『サンクチュアリ』が伝えたかったこと

選挙・政治に関心を持つ入門書として、私なら『サンクチュアリ』(原作:史村翔、画:池上遼一、1990年〜95年)を挙げます。難解な政治書籍を読むぐらいだったら、これが一番。しかも、効果テキメンでしょう。

主人公のひとりは、暴力団『北彰会』会長の北条彰(ほうじょう あきら)。
もうひとりが、秘書から後に代議士になる浅見千秋(あさみ ちあき)。

相反する世界に身を置く二人ですが、裏でつながっています。二人は他者が入り込むことができないほどの強固な強い絆でつながっています。それは、まさにサンクチュアリ(聖域)。

二人の出会いは少年時代。親の仕事の都合で、カンボジアに来ていたときに出会います。このとき、カンボジア内戦に巻き込まれ、家族は殺されてしまいます。これは1975年頃から始まる悪名高いポル・ポト政権による大虐殺のことを指しています。300万人以上が殺されたと言われる驚異の大虐殺。二人は命がけでカンボジアを脱出。日本に帰国します。

sanc01.jpg しかし、平和すぎるほど平和な日本を見て、
 二人は愕然とします。


 「オレが日本に帰ってきて・・・
  初めて日本人を見た時・・・


こいつら“生きる”って事をどう考えているんだろう・・・
まず、そう思った・・・・・


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同じ高校に進学した二人は、日本の再構築を考えます。そのためには政治家になるべきだと。しかし、日本の場合、世襲議員以外の人間がに政治家になるのは難しい。何より莫大な金がかかる。
そこで、北条は暴力団に入ることを決意。「人が一生かかる金を、一日で稼げるから」という理由で。そして、政治家を目指す浅見を裏でサポートしていくのでした。

二人とも若い時期は苦しい下積みを続けますが、自分たちが掲げた夢に向かって、不屈の闘志で戦っていきます。そして、北条は極道の世界で日本を統一するまでに。浅見は代議士当選後、政界再編の起爆剤になっていくのです。
大袈裟すぎるほど大袈裟なバイオレンス漫画ですが、政治・選挙に関心を持つキッカケになるのではないでしょうか。

sanc03.jpg作中には、伊佐岡という政治家のドンが登場します。古い政治家のイメージを凝縮したような、わかりやすい首魁です。伊佐岡は、快進撃を続ける浅見や北条の前に立ちはだかる巨大な存在。いわゆるラスボス。

彼が象徴している「旧勢力、守旧派の打倒が、新しい時代を開く」というわかりやすいストーリーが用意されています。それを見ているだけでもワクワクします。ただ、それはあくまで表側のメッセージ。



裏側には、「最大の敵はこのようなラスボスではなく、無関心でいることだ」というメッセージが込められています

北条は腹心の部下である田代に質問します。「おまえ自分のガキ 何になって欲しい!?」
「さァ・・・・・」と返答に詰まる田代。その後、街の会社員たちを見て、
「ただ・・・あいつらの様な人間にゃなって欲しくないってだけですよ」と答えます。
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私は学生時代に本書を読み、脳天を貫かれたような衝撃を受けました。
要するに「無関心でいると、バカになっちゃうよ!!」ってことです。自分の中で危機感が顕在化し、無我夢中で何かを模索していったことを覚えています。無関心とは、それほどリスクのある行為なのです。

こういう角度から政治・選挙を語ってくれる大人は、周りにはほとんどいないでしょう。たいていは退屈な政策とかを話題に出しますからね。それだけに本書は貴重な存在。時代が変わっても、色褪せることのない名作です。


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2014年10月30日

文学作品に匹敵する凄さ、マンガ版『デビルマン』

devilman01.jpgアラフォーの男性なら、何かしらの影響を受けているのが『デビルマン』です。悪魔の力を身に付け、人間のために戦うダークヒーロー。しかし、守るべき人間の方が悪だったりして深く苦悩するという、何から何までが異質の作品でした。

多くの人はテーマソングが特徴的だったアニメ版を見ていたでしょうが、今回お話したいのはマンガ版。これがもう文学作品に匹敵するほどの凄さなんですよ


●アニメ版とマンガ版は別物
『デビルマン』という作品は、マンガ原作がアニメ化したものではありません。アニメ版・マンガ版ともに原作は永井豪ですが、1972年に同時スタートし、それぞれが独自のストーリーで進んでいったのです。大別すると、アニメ版は子供を対象とした勧善懲悪のストーリー。一方、マンガ版は大人を対象(当時は少年誌に連載していたんだけどね)にし、ときには人間のドス黒い部分も描き出すいかにも永井豪チックなストーリーでした。

アニメ版は何度も再放送したので、世代を超えて知っている人が多くいます。ところが、マンガ版はリアルタイムで読んだ人を除けば知っている人は少ないでしょう。私も、ずいぶん時代が経ってから読みました。読後はもう放心状態。人生観を大きく揺さぶられた作品のひとつです


●全5巻なのだが・・・100巻読んでいる気分
マンガ版『デビルマン』は全5巻なので、すぐに読み終わります。しかし、ストーリーの濃縮度が凄まじ過ぎます。たとえ『ONE PIECE』100巻でも、この5巻の濃縮度には適いますまい。それほどのものがあります。詳しいストーリーは述べませんが、神話的、黙示録的な世界観が現出します。その迫力は圧倒的ですよ。

本作品は後世のマンガ家たちにも巨大な影響を与えました。『BASTARD』(萩原一至)、『ベルセルク』(三浦建太郎)、『幽遊白書』(冨樫義博)などは、こうした世界観を描きたかったんだろうな〜というのが伝わってきます。しかし、その圧倒的なスケールをまとめ上げることができず、未完に終わっている作品も数多くあります。それを5巻にまとめあげてしまった永井豪の凄さ。先輩が偉大すぎると、後に続く者が大変です。


●敵キャラクターの造形がまた凄い
登場する敵キャラクターで有名なのは、美しき悪魔シレーヌ。ここでは載せませんのググッてください。私が感動するほど驚いたキャラクターは以下。

悪魔王ゼノン
名前も姿も超強そう!こんなのに勝てるのかよ!?って思うほどの迫力。
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しかし、このお方ですらラスボスではないのです。この上にまだいるんですよ、超常の存在が。それが・・・。
続きはぜひ本編をお読みください。多くの方に、この古典の素晴らしさを知っていただきたいです。


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2014年10月04日

スピード感ある展開がたまらない、王道ファンタジー『七つの大罪』

taizai01.jpgシンプルだけど、すごく面白い。多くの人が楽しめる王道ファンタジー。
それが『七つの大罪』(鈴木 央、2012年〜)です。

現在「週刊少年マガジン」で連載中。明日10月5日からテレビアニメもスタートする人気マンガです。
このマンガの魅力は数えきれないほどあるのですが、スピード感ある展開、魅力的なキャラクターなどが人気の理由だと思います。


ストーリーはシンプル
まず絵がキレイですね。作者の鈴木 央(すずき なかば)は、ジャンプで『ライジングインパクト』という人気マンガを連載していたベテラン。その後、サンデー、チャンピオンでも連載を持ち、さらにはマガジンでこの『七つの大罪』を連載。なんと4大週刊少年誌の全てに連載経験を持つマンガ家です
手塚治虫や永井豪の時代ならともかく、出版社がマンガ家の専属制を導入してからは、そういう人はほとんどいなくなったので、かなりスゴイ人といえます。

ストーリーはとてもシンプル。悪い聖騎士団 VS 良い「七つの大罪」という勧善懲悪です
クーデターを起こした聖騎士団によって乗っ取られたリオネス王国。王国から逃げ出した王女エリザベス(画像左)は、聖騎士団を倒せる存在「七つの大罪」を探す旅に出ます。しかし、追手に捕まりそうなるエリザベス。その危機を救った一人の子供。彼こそが、伝説の騎士団「七つの大罪」の団長メリオダス(画像中央)だったのです。彼の相棒で言葉を話せる豚のホーク(画像右)とともに、残りの「七つの大罪」メンバーを探す旅が始まりました。そして、聖騎士団の討伐と王国の解放を目指すのでした。


スピード感がたまらない
このマンガ、展開がとても早いのが良いです。カルピスマンガと揶揄されるほど展開が遅い『BLEACH』や、いつ連載再会するのかわからない『ベルセルク』や『HUNTER×HUNTER』と比べれば、ワクワク感を持続した状態で読めます

また、『ドラゴンボール』のような迫力あるコマ割が多く、スピード感を表現する画力もたまりません。
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どいつも魅力的だ!!
そして、なんといっても出てくるキャラクターみんなが魅力的です。
まずは「七つの大罪」メンバー。七人全員が一騎当千の破壊力を持つ伝説の騎士団。それぞれが何かしらの大罪で裁かれるところを騎士団として結成。数々の武勲を上げて英雄になりました。ところが、騎士団長殺害の濡れ衣を着せられて一転お尋ね者になり、それ以降は生死不明の状態に。
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敵もパネェぞ!敵方のハウザ―は能天気なキャラなのですが、途中で自分たちが正義なのか悩み始めます。その当たりの描写も秀逸。ヘンドリクセンのラスボス感も半端ないっす!このマンガ、マジおもしろいっすよ!!
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★外部リンク
アニメ『七つの大罪』公式サイト


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