
7月7日、テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス・ロンドン)で、
アンディ・マレー(イギリス)が優勝を果たしました。
今回の優勝で注目を集めたのは、1936年のフレッド・ペリー以来、
77年ぶりに地元イギリスの選手が優勝したことでした。
テニス界で77年ぶりに「ウィンブルドン現象」が
解消されたのです。「ウィンブルドン現象」は、市場経済において自由競争が進んだため、市場そのものは活性化する一方で、地元や在来のものが活躍できなくなってしまう現象のことを指します。
今ではテニスだけでなく、その他のスポーツ、金融、芸能などにも使われます。
日本でも、
柔道と相撲で深刻な「ウィンブルドン現象」が長く続いています。
柔道も相撲も日本で生まれたスポーツですが、競技人口が拡大し、日本人以外の選手も多数います。
柔道男子では、2012年ロンドン・オリンピックで金メダルを一つも獲得できない事態に陥りました。
いち早い改革が期待されているところですが、セクハラ、パワハラ、使い込みが次々に発覚し、全日本柔道連盟は上へ下への大騒ぎになっています。この分だと、柔道における「ウィンブルドン現象」は、まだまだ続きそうです。
相撲も深刻ですね。日本人横綱が最後に誕生したのは、
1998年の3代目若乃花が最後なんですよ!!若乃花が横綱として輝いていたなんて、若い人は知らんでしょうに。
「ちゃんこダイニング若」の倒産や、不倫・離婚・骨肉の争いというイメージの方が強いのでは?
2003年、若乃花の弟・貴乃花が引退して以降、日本人横綱はずっと不在のまま。
2006年、栃東が優勝して以降、日本人力士の優勝はなし。
長い冬の時代が続いていましたが、ようやく
稀勢の里の綱取り、
つまり日本人横綱の誕生が現実味を帯びてきました。
しかし、その条件は
「13勝以上での優勝」とのこと。大事なところで、格下の相手に取りこぼしがある稀勢の里だけに心配もありますが、ぜひ横綱になってほしいと願っています。
★関連記事・
運も実力のうち・
イギリス史 年代別記事一覧・
日本史 年代別記事一覧