2023年11月22日

景福宮の「王宮守門将交代儀式」

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안녕하세요!韓国ソウルに行ってきました。
景福宮(キョンボックン)の「王宮守門将交代儀式」を見ることができました。

まず、景福宮は李氏朝鮮の始祖であり初代国王の李成桂(イ・ソンゲ)により、1395年に建てられた王宮です。

その門の開閉や警備、巡回業務などを遂行した守門軍(スムングン)の儀式を再現した行事が、「王宮守門将交代儀式」です。火曜を除いて毎日(10時と14時)、景福宮の光化門(クァンファムン)前で行われています。

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景福宮は近代では、大日本帝国に併合された後に朝鮮総督府の庁舎が置かれました。

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終戦後に大韓民国が建国されてからは、敷地の一部に旧大統領府である青瓦台が置かれました。


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2016年03月07日

『火山高』 ― 生徒 VS 教師のバトルアクション

『火山高』(2001年、韓国)。高校生 VS 教師のバトルアクション(あらすじがすでに普通じゃない)。B級映画ファンが泣いて喜ぶバカ映画です。

個人的に印象深いのは、ラスボスの数学教師(ホ・ジュノ)が、私が勤めていた出版社の担当営業マン・T印刷のWさんにそっくりだということ

kazanko.jpg


私たちがあまりに〆切にルーズなことにキレて、しまいには怒鳴り込んできたんだけど、そのときのトラウマが再発するぐらいクリソツです!!


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2015年01月27日

リュ・シオンのご先祖様・柳成龍

ryusion.jpgリュ・シオン(柳時元、류시원)という韓流スターがいます。ニコニコした笑顔を絶やさない気さくなあんちゃん。韓国ではとっくに「過去の人」ですが、日本では50代以上の女性韓流ファンから根強く支持されています。ただ現在は、離婚をめぐって妻とドロ沼の裁判中

まぁ、そんなことはどうでもよく、私たち歴史ファンが注目すべきは彼のご先祖様です。リュ・シオンが紹介されるとき、必ず「両班(ヤンバン)の末裔」という説明が付きます。両班というのは、日本で言えば公家つまり貴族です。日本の公家も和歌を詠むのが仕事で肉体労働とは無縁でしたが、韓国の両班も同様。学問などが主体で働かなくてよかった身分です。

韓国は日本以上に家柄を重視し、ほとんどの家が族譜(家系図)を持っていると言われています。そんな社会ですから、リュ・シオンが「両班の末裔」というのは、疑いようのない事実でしょう。

ただ、世間には「オレは両班の末裔だぜ!」と主張する韓国人がいっぱいいますので、そんな輩に出会ったら「うそくせ〜、なんかうそくせ〜」と疑った方がいいです。どの世界でも言えることですが、本当に高貴な人なら、自分から言わないでしょ。


ryuseiryu.jpgさて、そんな高貴な出自のリュ・シオンですが、突出して有名なご先祖様がいます。
柳成龍(りゅう せいりゅう、リュ・ソンリョン、류성룡、1542年〜1607年)、歴史の教科書に登場する人物です。日本とも関係があるんですよ。

豊臣秀吉が朝鮮に攻め込んだことはご存知ですよね。朝鮮出兵、文禄・慶長の役、韓国では壬辰倭乱と呼ばれています。そのとき李氏朝鮮で領議政(首相)を務めていた人物です

子供のときから聡明だった柳成龍は、科挙に合格し官僚になります。順調に出世し、1591年に左議政(副首相)に昇進しますが、朝廷内で内紛が勃発。韓流歴史ドラマを見ているとわかりますが、朝鮮王朝内はいつも内紛と陰謀に彩れているステキな世界です

そんなゴタゴタしていた1592年、豊臣秀吉が派遣した大軍隊が攻め込んできます。予想外にも程があります。李氏朝鮮は建国以来、外国との大規模な戦争がなく軍隊は有名無実化していました。加えて、内紛と陰謀でまったくまとまりがない状態。対する秀吉軍は、この間まで戦国時代でバトルしまくっていた連中です。勝負になるはずがありません。

撤退を繰り返していた朝鮮軍でしたが、善戦する武将もいました。それが今も朝鮮史の英雄として名高い
李舜臣(り しゅんしん、イ・スンシン、이순신、1545年〜1598年)です。柳成龍と李舜臣は故郷が同じ幼馴染。李舜臣を抜擢したのも柳成龍でした

この戦い、緒戦は秀吉軍が優勢でしたが、明が朝鮮に加勢した当たりから形勢が逆転し、最終的には撤退します。韓国では何度もドラマ化されている戦いですが、日本では大日本帝国による韓国統治期を想起させるため、映像化は配慮されています。大河ドラマでも、ほんのチラッとやる程度です。

ただ、伊達政宗、加藤清正、上杉景勝、直江兼続、黒田官兵衛、黒田長政といった戦国オールスターズが参戦しており、映画・ドラマ化したらさぞ面白いと思います
明も参戦した大規模な戦いですからね。いずれは日本・韓国・中国のスターが共演した映画ができればステキじゃないですか。そのとき柳成龍を演じるのは、もちろんリュ・シオンですよ。脚本を書くのは、荒山徹さんですよ。

とは言っても現在の政治状況、国民感情では不可能です。「アジアの仲間同士、仲良くやろうや」と考える人の方が少数で変人ですからね。ただ、戦後70年でしょ。いつまでも被害者・加害者の理論だけでは不毛だと思うんですよね〜。


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2014年08月25日

暗行御史の出頭だ!!!

「これを読まないのはもったいないですぞ〜」(ムック風)というマンガが
『新暗行御史』(しんあんぎょうおんし、通称:アメンオサ、原作:尹仁完、作画:梁慶一、2001年〜2007年)です。

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原作者、マンガ家ともに韓国人。題材となっている暗行御史(あんこうぎょし、あんぎょうおんし)も韓国史における官職で、水戸黄門のように身分を隠して諸国を漫遊し、地方官吏の不正を裁く官職でした。
韓国っぽいアジアンチックな架空の世界が舞台です。

主な登場人物は、主人公で暗行御史の文秀(ムンス、写真中央)、
その護衛の山道(サンド、写真左)と従者の房子(パンジャ、写真右)。水戸黄門と助さん角さん一行と思えばわかりやすいでしょう。
文秀が掲げているのは「馬牌」というアイテムで、これで「幽幻兵士」(ファントムソルジャー、写真後方)を召喚して悪人を倒します。物語ラストを盛り上げるのは、水戸黄門の印籠に似ています。

このマンガは2004年に映画化され、「日韓友情年2005」を代表する映像作品でもありました。

本作の魅力としてよく言われるのが
・美麗で迫力ある絵
・緻密なストーリー  があります。私はこれに
どん底から逆境をはねのけるまでのカタルシス  を加えたいと思います。

水戸黄門は圧倒的な権力で悪党どもを簡単にねじふせますが、本作の主人公たちはそうはいかず、
道中で何度も危機的な状況に陥ります。それだけ出てくる敵も強大な連中ばかりなのです。

窮地のときはとことん窮地。絶望的な状況の連続で「さすがに死んだ」と思ってしまうほど。
しかし、その絶望的な状況でも、歯をくいしばって反撃し、ついに爽快なまでのカタルシスを迎えるのです。
このパターンが何回も起こります。

それを象徴するエピソードを見ていきます。
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2013年01月22日

「現代の山田風太郎」、荒山徹の魅力

荒山 徹(あらやま とおる)という作家をご存知ですか。最近頭角をあらわしてきましたが、まだまだ知らない方が多いと思うので紹介します。

彼は「現代の山田風太郎」といえる存在で、人間離れした忍者同士のハイパーバトルなどに山田風太郎作品の影響が見えます。ただ、荒山徹には荒山徹にしかない特徴と強みがあります。
それは韓国・朝鮮に造詣が深いということです。

荒山徹は元は新聞記者でしたが、80年代に起こった在日コリアンたちの指紋押捺拒否運動wikipedia)などをキッカケに韓国に興味を持ち、そのまま韓国に留学します。

こうして身に付けた韓国の歴史や文化の知識を、山田風太郎テイストの時代劇に織り交ぜ、さらに著者のさまざまな趣味(宝塚歌劇、韓流ドラマ、特撮、怪獣など)をごった煮させています。これはもう「荒山徹」という新ジャンルといっていいでしょう。

荒山徹作品の魅力を整理しますと
1 ジャンルは基本的に時代劇・歴史小説ですが、忍者、陰陽師、柳生一族、朝鮮妖術師たちによる荒唐無稽なハイパーバトルが繰り広げられるので、「伝奇小説」に分類されています。

2 ほとんどの作品に「朝鮮」が出てきます。朝鮮と日本の関係が深かった時代といえば、やはり豊臣秀吉の朝鮮出兵の前後になりますので、このあたりの時代を舞台にした作品が多いです。

3 登場人物の名前には作者の趣味が反映されたものが多く、ガッチャマン、宝塚歌劇、韓流ドラマ、モスラなどをもじった人物たちが登場します。元ネタがわかる人はきっとニヤリとするでしょう。

4 日本と朝鮮半島との間には複雑な歴史問題がどうしても存在します。しかし、こうしたゴチャゴチャした問題すらユーモアでつつんで昇華させています。日韓双方の歴史と文化を深く理解しているからできる芸当だと思います。


tokuchon.jpgさて、最初に読むなら『徳川家康(トクチョン カガン)』がオススメ。「トクチョン カガン」とは、「徳川家康」の朝鮮語読み。これまでの家康本とは一風違うことがタイトルからもわかります。ネタバレもありますが、ストーリーを紹介します。
主人公は、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役、1592年〜1598年)によって捕虜となった朝鮮人の元信(ウォンシン)

彼は秀吉軍に捕らわれ、海を渡って日本に連行されます。そして連れていかれたのは、徳川家康の陣でした。ウォンシンの顔が、あまりに家康にそっくりだったからです。顔を見合せてお互いビックリする家康とウォンシン。まるで鏡を見ているかのようでした。そこで、家康から自分の「影武者」になるようにいわれます
ここで物語は、隆慶一郎 『影武者徳川家康』にうまくつながっていきます。

家康とウォンシンの二人は容貌が瓜二つということから、強固な信頼感で結ばれていきます。しかし、関ヶ原の戦いの最中。家康は寿命が尽きて死んでしまいます
死を知ったのは息子の徳川秀忠のみでした。陣中で死去したため、他の家臣には知られずに済んだのでした。
「殿の死が知れたら軍の動揺は相当なものになるだろう」と考えた秀忠は、なんとウォンシンを家康に仕立て上げて戦を継続させます。優勢に運んでいた関ヶ原の戦いを途中で止めるわけにはいかなかったのです。そしてウォンシンは、まるで家康が乗り移ったかのような振る舞いを見せ、見事に勝利を収めます。

その後、秀忠の指示で家康として振る舞い、江戸幕府を開くウォンシン。
しかし、ふつふつと復讐の念が湧き上がってきます。誰にって? 豊臣秀吉に対してです。

images.jpgそもそもウォンシンが日本に連行されてきたのは、秀吉が朝鮮に出兵してきたからです。同胞もたくさん殺されました。
私たち日本人はほとんど知りませんが、豊臣秀吉の軍隊は朝鮮で相当にひどい暴れ方をしたようです。
戦功の証として、討ち取った朝鮮・明国兵の耳や鼻をそいで日本に持ち帰ったそうですから。
京都市東山区には、その耳や鼻を弔った「耳塚」(写真右)が残っています。



しかし、復讐したくても、もう豊臣秀吉はこの世にいません。
なのでウォンシンは、その憎しみを残った豊臣家、つまり秀頼と淀君に向けます
そして、あの「大阪夏・冬の陣」を起こすのです。これが大まかなストーリーです。とにかく読んでみてください。おもしろいので。

「徳川家康」はあまりにメジャーな人物のため、ネタは出尽くした感がありました。
しかし、荒山徹はこれに“朝鮮”というスパイスを加えて新しいジャンルを創り出したのです
彼の作品は朝鮮半島・中国・日本を含むアジア史全体を見直すキッカケにもなります。


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2011年05月28日

日本におけるK-POP7 活動中の男性アーティスト

日本におけるK-POPシリーズは今回で最終回。
最後に現在日本で活動中のK-POP男性アーティストをまとめました。ただ、歌も出している韓流俳優を含めると膨大な量になるので今回は割愛しました。

★表について
年:日本デビュー年/主なアルバム:Amazonへリンク。アルバムがない場合はシングル/人数:現状におけるメンバー数/Wiki:Wikipedia当該項目へリンク/公式:日本語公式サイトへリンク。日本語がない場合は韓国語か英語/曲:代表曲のYouTube動画へリンク

アーティスト名Photo主なアルバム人数Wiki公式
2011

MBLAQ

(エムブラック)

MBLAQ.jpgBLAQ Style 3D Edition5W
2011

大国男児

(だいこくだんじ)

daikoku.jpgLove Bingo!5W
2011

BEAST

(ビースト)

BEAST.jpgBEAST-Japan Premium Edition 6W
2010

U-KISS

(ユーキッス)

U-KISS.jpgFirst KISS7W
2010

SM☆SH

(スマッシュ)

SMASH.jpgDo it Do it!5W
2010

ZE:A

(ゼア)

ZEA.pngZE:A!9W
2010

FTISLAND

(エフティー・アイランド)

FTIsland.jpgFIVE TREASURE ISLAND5W
2010

2PM

(ツーピーエム)

2pm-2.jpgTake off6W
2009

SHINee

(シャイニー)

SHINee.jpgReplay -君は僕のeverything-5W
2009

超新星

(ちょうしんせい)

choshinsei.jpgSUPERNOVA BEST6W
2009

BIGBANG

(ビッグバン)

BIGBANG.jpgBIGBANG25W
2008

Super Junior
(スーパージュニア)
※兵役などで3人別活動

superjunior2.jpg美人(BONAMANA)13W
2005

東方神起

(とうほうしんき)

toho2.jpgTOHOSHINKI COMPLETE SINGLE A-SIDE COLLECTION2W



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 ・1 前史:韓国演歌(トロット)の時代
 ・2 黎明期(90年代前半)
 ・3 「S.E.S.」早すぎた日本進出
 ・4 挑戦期(2000年代前半)
 ・5 成長期と今後の行方
 ・6 活動中の女性アーティスト
 ・7 活動中の男性アーティスト
韓国史 年代別記事一覧
posted by すぱあく at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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