2018年03月25日

長安留学期を脚色した『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』

日中合作映画『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』(原題:妖猫伝)を見てきました。監督は『さらば、わが愛/覇王別姫』などで有名な世界的巨匠チェン・カイコー(陳凱歌)



後に高野山にて真言宗の開祖となる空海が、遣唐使として唐の都 長安に渡り修行していた時期を描いた作品。彼が長安にいたのは実質1年なので、805年(32歳)の頃となります。史実を忠実に描いたものではなく、妖怪や仙術が多数登場するエンタメ作品ですが、見応え十分。

長安を再現した豪華絢爛なセットは美しい限り。あのようなテーマパークがあったらぜひ行ってみたい。また、空海を演じた染谷将太は猛特訓の末に中国語の台本をマスターし、見事な存在感を発揮しています。

その他、この時代から50年ほど前に長安で活躍していた阿倍仲麻呂(阿部寛)も回想シーンで登場します。
 ・百人一首7 日中交流の巨人、阿倍仲麻呂

本作を入口にして史実の空海や日本仏教、中国史などに興味を持つのも面白いかもしれません。


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ラベル:仏教
posted by すぱあく at 00:00| 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする