後に高野山にて真言宗の開祖となる空海が、遣唐使として唐の都 長安に渡り修行していた時期を描いた作品。彼が長安にいたのは実質1年なので、805年(32歳)の頃となります。史実を忠実に描いたものではなく、妖怪や仙術が多数登場するエンタメ作品ですが、見応え十分。
長安を再現した豪華絢爛なセットは美しい限り。あのようなテーマパークがあったらぜひ行ってみたい。また、空海を演じた染谷将太は猛特訓の末に中国語の台本をマスターし、見事な存在感を発揮しています。
その他、この時代から50年ほど前に長安で活躍していた阿倍仲麻呂(阿部寛)も回想シーンで登場します。
・百人一首7 日中交流の巨人、阿倍仲麻呂
本作を入口にして史実の空海や日本仏教、中国史などに興味を持つのも面白いかもしれません。
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