2019年01月16日

時代を超えて愛されるシャーロック・ホームズ

homes.jpg名探偵の代名詞的存在シャーロック・ホームズ。ミステリー小説にあまた登場する名探偵のすべては、彼を原点として誕生しています。

そんな彼が初登場する『緋色の研究』が、コナン・ドイルによって書かれたのは1887年。日本でも1899(明治32)年にはすでに翻訳本が出版されていたというから驚きです。

助手のワトソン君は『緋色の研究』からすでに登場していますが、宿敵モリアーティ教授が登場したのは『最後の事件』からです。

以後130年以上にわたりホームズとワトソンの活躍と、モリアーティ教授との死闘は何度も何度もリメイクされてきました。ここでは無数にある関連作品のうち、変わり種のホームズたちをご紹介します。

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●英国留学中の夏目漱石とホームズが難事件に挑む!
島田荘司は、夏目漱石が英国留学していた時期(1900年〜1902年)とホームズが活躍した時代が近いこと。漱石の最後の下宿先とホームズが済むベーカー街221Bが近いことに着目し、漱石とホームズが協力して難事件に挑むというぶっ飛んだ作品『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』を作りました。

フィクションと実在の違いはあれど、両社とも文芸界のカリスマ。この二人が組むのですから、面白くないはずがありません。読後の爽快感もあり、オススメの作品です。

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●悪役モリアーティを主人公に持ってきた野心作!
ホームズに匹敵するほど並外れた知性を持ち、ロンドンで起こる犯罪のすべてに通じる悪のカリスマ、それがモリアーティ教授。その彼を主人公にした野心作が、ジャンプSQで人気沸騰中の『憂国のモリアーティ』です。

これまでホームズの関連作品は数えきれないほど製作されてきましたが、モリアーティ教授を主人公にした作品は初めてかもしれません。ただの悪ではなく、19世紀イギリスに蔓延していた階級社会の弊害を正そうとするダークヒーローとして描かれています。

もちろん、彼の宿命のライバルとなるシャーロック・ホームズも、これまでにないタイプとして登場します。一見すると粗野で乱暴ですが、並外れた知性は健在。モリアーティ VS ホームズの白熱の頭脳バトルは手に汗握ります。

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●ホームズとワトソンが現代の東京に暮らす女性だったら……
huluのオリジナルコンテンツとして製作された『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』(全8話)も超オススメです。シャーロック役の竹内結子は息を飲むほど理知的で美しいし、ワトソン役の貫地谷しほりはのほほんとしていて適役。もちろんモリアーティ教授に相当する悪のカリスマも登場します。その正体が明らかにされるくだりは驚愕です。Σ(゚Д゚;

全体的にホームズファンが喜ぶ小ネタが散りばめられており、新旧のファンにオススメできる良作です。

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posted by すぱあく at 04:00| イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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