2016年01月17日

職場の悲喜こもごもは明治時代も同じ ― 『坊っちゃん』

bocchan.jpgお正月に放映した『坊っちゃん』、かなりおもしろかったです。嵐 二宮くんの演技も秀逸で、ひたすら天麩羅蕎麦を食べ、ひたすら道後温泉に浸かってました ( ^ω^ )


これを機に夏目漱石の原作(1906年)も読んでみてください。
不朽の名作とはまさにその通りで、まったく古さがありません。どの時代の職場にも、いけ好かない上司(赤シャツ、演:及川光博)、その太鼓持ち(野だいこ、演:八嶋智人)はいるもの。そんな奴らを頼もしい同僚(山嵐、演:古田新太)と組んで仕返しをする。昔『坊っちゃん』、今『半沢直樹』。人間の営みは、100年経っても大して変わってないと思うばかりです

本作は日本を代表する文学作品ですから、多数の外国語に翻訳されています。とはいえ、本作を一番よく理解できるのは、やはり職場環境に一喜一憂せざるを得ない日本人でしょうね。転職することが当たり前の海外では、深刻に嫌になる前にすぐ辞めちゃうでしょうし。職場で発生する悲喜こもごもはピンと来ないかもしれません。


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posted by すぱあく at 08:00 | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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