2016年01月30日

『キングダム』と『項羽と劉邦』、両方に登場する人物

『キングダム』(原泰久、2006年〜)で描かれている時代がさらに進むと、紀元前221年、秦王・政による中国統一が実現し「始皇帝」を名乗ります。その11年後の紀元前210年に、始皇帝は死去。混乱は一気に進み、各地で反乱が起こります。

この混乱期に登場するのが、項羽と劉邦『キングダム』から約30年後が『項羽と劉邦』(楚漢戦争)の時代というわけです。ですから、運よく長生きしている人物は、両方の物語に登場します。ここでは横山光輝版『項羽と劉邦』(1987年〜1992年)で見比べてみましょう。

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始皇帝(紀元前259年〜紀元前210年)は特別に『赤龍王』(本宮ひろ志、1986年〜1987年)も載せます。これまで冷酷・残忍なイメージがデフォルトでしたが、「煮殺せィ!!」とはすげぇな。この真反対に民のために中華統一を夢見る正義の王様が『キングダム』の政。どちらが史実に近いんですかね〜。

『キングダム』の蒙恬(もう てん、?〜紀元前210年)は中性的なイケメン。どちらが史実に近いかは言うまでもありませんね。

法の番人李斯(り し、?〜紀元前208年)と、始皇帝の寵臣だった宦官の趙高(ちょう こう、?〜紀元前207年)はともに、最終的に秦の腐敗・滅亡を招いた人物として歴史に汚名を残します。そのため『項羽と劉邦』では典型的な悪人として描かれています。しかし、『キングダム』ではそういった人物たちでも、自分なりの仕事や理想に燃えて道半ばで死ぬといった描かれ方をされていますので、今後の描写に注目です。


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posted by すぱあく at 12:00 | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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