たしかに、『一休さん』(一休、室町幕府3代将軍・足利義満らが登場)と
大河ドラマ『花の乱』(8代将軍・足利義政とその妻・日野富子らが登場)ぐらいしかありません。
ですが、時代劇がわんさか作られてきた戦国時代だって一応は室町時代なんですよね。
今回はいまいちマイナーで不人気な室町時代について考えてみたいと思います。
室町時代とは一般的に、足利尊氏が1336年に建武式目を制定し、1338年に征夷大将軍に任命されてから、
15代将軍・足利義昭が1573年に織田信長によって京都から追放されるまでの237年間を指します。
しかし、ややこしいことがいろいろと発生したため、歴史区分もいくつかに分かれています。
ややこしいこと@ 南北朝時代(1336年〜1392年)
1334年 後醍醐天皇による建武の新政が始まる
1336年 軽んじられていた武家勢力の棟梁である足利尊氏が離反。北朝の光明天皇を擁立し、幕府を開く。
1338年 足利尊氏、征夷大将軍に任じられる。後醍醐天皇は京都を脱出して大和国の吉野に南朝を開く。
1349年 幕府も一枚岩でなく観応の擾乱が勃発。足利尊氏と執事の高師直 陣営 VS 足利直義(尊氏の弟)陣営に分かれて全国的な内乱に。
1392年 3代将軍・足利義満が南北朝合一を実現させる
ややこしいことA 戦国時代(1467年〜1573年)
1467年 応仁の乱、勃発
1493年 明応の政変、勃発
1568年 足利義昭を奉じた織田信長が入京
1573年 足利義昭、織田信長によって追放される。室町時代終了
室町時代の時代区分を年表にすると以下のようになります。
初めと終わりが大混乱という縁起の悪いのが室町時代の特徴です。
比較的安定していた時期を狭義の室町時代と区分する場合がありますが、見ての通り70年程度しかありませんでした。
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