2015年01月09日

歴史バカが発狂して喜ぶ『ドリフターズ』

DRIFTERS01.jpg私たちのような度し難い歴史バカは、脳内で織田信長とナポレオンを戦わせて、悦に浸ったりします。そのあまりに中二病的な世界観は、基本は一人で楽しむもの。もしこれを題材にして映画・ドラマを作れば、とたんに陳腐なものに成り果ててしまう。だから、誰も怖くて手を出しません。でも、それをやってしまっているド迫力のマンガがあります。それがヒラコー(平野耕太)が描く『ドリフターズ』(2009年〜)。現在、月刊『ヤングキングアワーズ』に連載中。
1600年、関ヶ原の戦いで徳川家康が率いる東軍と戦っていた島津豊久は、いきなりエルフやオークのいる異世界に召喚されてしまう。その地には織田信長や那須与一など、本来時代が異なる人物たちも流れ着いており、彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる。
加えて、古代の戦術家、西部開拓時代のガンマン、第二次世界大戦時の軍人などまで流れ着く。混沌とした世界観の中、それぞれが暴れまわるアツい展開に。歴史バカは狂喜すること間違いなし!

ジャンヌ・ダルク VS 島津豊久
フランス救国の聖女でありながら、火刑によって処刑されたジャンヌ・ダルク(1412年〜1431年)。それと戦うは、戦国最狂の武将で主人公の島津豊久(1570年〜1600年)。
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スキピオ VS ハンニバル
膨張する共和政ローマの野望を打ち砕いたカルタゴの天才戦術家ハンニバル・バルカ(紀元前247年〜紀元前183年)。そのライバルであるローマの天才用兵家・スキピオ・アフリカヌス(大スキピオ、 紀元前236年〜紀元前183年頃)も仲良く異世界に召喚され、こちらでもケンカしまくっています。
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ワイルドバンチ強盗団
西部開拓時代に悪名を馳せた列車強盗団。リーダーのブッチ・キャシディ(1866年〜1908年)と、テンガロンハットをかぶったザ・サンダンス・キッド(1867年〜1908年)が異世界に漂着。二挺拳銃を打ちまくる。
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土方歳三 VS 島津豊久
幕末の土方歳三(1835年〜1869年)と戦国時代の島津豊久。時代は違えど、薩摩への恨みがハンパない土方歳三。新選組の亡霊を召喚して、島津豊久に襲いかかります。
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ちなみに現世から流れ着いた人物たちは、主に二つの勢力に分かれて戦っています。
漂流者(ドリフターズ)
現世で生死不明のまま消息をたった人物たちで構成。
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廃棄物(エンズ)
現世で非業の死を遂げた人物たちで構成。現世を憎むあまり人格が生前とは変わり果てています。
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posted by すぱあく at 09:45 | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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