2014年03月31日

水戸藩の藩校・弘道館に行ってきました!

syomon-mini.jpg仕事で茨城県内のあらゆる観光地を取材してきましたが、大事なところにまだ行っていませんでした。
それが水戸藩の藩校弘道館です。なにせ震災による倒壊を修復し終えたのがつい最近。全体が文化財で構成されていてすべての作業を慎重に進めなければならないため、これだけ時間がかかったんですね。この修復完了を記念して3月27日(木)〜4月6日(日)まで無料で弘道館に入館できます
歴史ファンとしてこれは見逃せません。早速、個人的に行ってきました。

mitokomon-mini.jpg現在の水戸は梅の花が咲き誇っています。例年、この時期は偕楽園と弘道館を会場に「水戸の梅まつり」が開催され、一年で最も多くの観光客が訪れます。そのお祭りも3月末で終了するので、今が水戸を訪れる最適の時期といえるでしょう。

ちなみに、写真左は水戸駅を下りたらすぐのところにある水戸黄門と助さん、格さんの銅像です。水戸藩第2代藩主の徳川光圀をモデルにしたドラマ「水戸黄門」のおかげで、日本人のほとんどが知っているほどバツグンの知名度を誇っています。

写真上は弘道館の正門。弘道館は水戸駅北口から徒歩5分ほどのところにあります



ところで弘道館って何?
1841年に開校した水戸藩の藩校です。武士の子弟たちが通い、専門的な学問を学んでいました。しかも、当時の藩校としては最大規模で、武芸はもとより医学・薬学・天文学などまで教育していたいわば「総合大学」のようなものでした。こんな巨大な藩校を建設できたのも水戸藩が徳川御三家だったからです。
水戸藩、尾張藩、紀州藩の御三家は、将軍家に次ぐ地位を持っていました

nariaki_yoshinobu-mini.jpgこの弘道館を開設したのは、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭(とくがわ なりあき、1800年〜1860年)。幕末期の名君として有名な人物で、時代劇にもよく登場します。
NHK大河ドラマ『八重の桜』(2013年)では伊吹吾郎、映画『桜田門外ノ変』(2010年)では北大路欣也、大河ドラマ『篤姫』(2008年)では江守徹、大河ドラマ『徳川慶喜』(1998年)では菅原文太が演じました。名君を表現するため、大物俳優が演じることが多くなっています。

もうひとつ徳川斉昭の有名な話が、最後の将軍・徳川慶喜の父であるということです。そうです、徳川慶喜って水戸藩の出身なんですよ! 彼も5歳から11歳まで弘道館で英才教育を受けました。なお写真右は弘道館にある斉昭と七郎麻呂(慶喜の幼名)の像です。

seityo-mini.jpg

写真上は弘道館のメインの建物である「正庁」です。ここで様々な講義が行われました。ちなみに、ここには入館することができます。畳や掛け軸などを見ていると、当時の様子が脳裏に浮かんできて感動します。

kakejiku-mini.jpg tatami-mini.jpg

歴史ファンはもちろん、そうでない方でも楽しめる、弘道館はオススメのスポットですよ。


★関連記事
日本史 年代別記事一覧
映画・ドラマレビュー一覧
ラベル:幕末
posted by すぱあく at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。