
それが水戸藩の藩校弘道館です。なにせ震災による倒壊を修復し終えたのがつい最近。全体が文化財で構成されていてすべての作業を慎重に進めなければならないため、これだけ時間がかかったんですね。この修復完了を記念して3月27日(木)〜4月6日(日)まで無料で弘道館に入館できます。
歴史ファンとしてこれは見逃せません。早速、個人的に行ってきました。

ちなみに、写真左は水戸駅を下りたらすぐのところにある水戸黄門と助さん、格さんの銅像です。水戸藩第2代藩主の徳川光圀をモデルにしたドラマ「水戸黄門」のおかげで、日本人のほとんどが知っているほどバツグンの知名度を誇っています。
写真上は弘道館の正門。弘道館は水戸駅北口から徒歩5分ほどのところにあります。
ところで弘道館って何?
1841年に開校した水戸藩の藩校です。武士の子弟たちが通い、専門的な学問を学んでいました。しかも、当時の藩校としては最大規模で、武芸はもとより医学・薬学・天文学などまで教育していたいわば「総合大学」のようなものでした。こんな巨大な藩校を建設できたのも水戸藩が徳川御三家だったからです。
水戸藩、尾張藩、紀州藩の御三家は、将軍家に次ぐ地位を持っていました。

NHK大河ドラマ『八重の桜』




もうひとつ徳川斉昭の有名な話が、最後の将軍・徳川慶喜の父であるということです。そうです、徳川慶喜って水戸藩の出身なんですよ! 彼も5歳から11歳まで弘道館で英才教育を受けました。なお写真右は弘道館にある斉昭と七郎麻呂(慶喜の幼名)の像です。
写真上は弘道館のメインの建物である「正庁」です。ここで様々な講義が行われました。ちなみに、ここには入館することができます。畳や掛け軸などを見ていると、当時の様子が脳裏に浮かんできて感動します。


歴史ファンはもちろん、そうでない方でも楽しめる、弘道館はオススメのスポットですよ。
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ラベル:幕末