ソチではオリンピックが終了したものの、まだパラリンピックが開催中。クリミア半島はこのソチから近いところにあり、
世界情勢というのは本当に何が起こるかわかりません。
さて話は一転します。
割と有名な話ですが、ロシア(旧ソ連)の最高権力者は、頭がツルツルの次にフサフサ、さらにその次はツルツルが繰り返し選出されてきたのです。これは驚くべきことにレーニンから今のプーチンに至るまで、ずっと続いています
(後述:1回だけ例外がある)。これを世間では「つるふさの法則」と呼ばれています。以下、見てみましょう。
1回だけ例外がある。ただし8日間だけ・・・
スターリンとフルシチョフの間に、実はマレンコフというフサフサの人物が最高指導者に就任しています。つまり、この「つるふさの法則」は一回崩れているわけです。
しかし、マレンコフが最高指導者に就いていた時期は、1953年3月6日〜3月13日のたったの8日間だけ。これは「つるふさの法則」を崩さないために空気を読んでフルシチョフに座を譲ったのではないかとまことしやかに言われています。
あまりに法則通りで、世界中が驚いている
ほぼ例外なく「つるふさの法則」が続いていることに世界中が驚いており、英『タイムズ』紙でもこの法則を用いてロシアの政治を分析したことがあります。メドヴェージェフが大統領選に立候補したとき、「プーチンがツルツルだったから次はフサフサの人物が勝つ。つまり、メドヴェージェフが大統領になる」とジョークを交えて分析していました。
レーニンの前もこの法則が生きている
レーニンからソ連が始まったわけですが、その前のロシア帝国時代はどうだったかというと、これまた「つるふさの法則」が生きています。レーニン(つる)←ニコライ2世(ふさ)←アレクサンドル3世(つる)←アレクサンドル2世(ふさ)←ニコライ1世(つる)。
ロシアという国は、私たちの常識を超えた力学で動いているんですね。きっと。
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