2013年11月26日

百人一首92 二条院讃岐

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わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の
 人こそ知らね 乾く間もなし

★歌意
私の着物の袖は、潮の引くときにも見えない沖の海中の石のように、人は知らないでしょうが、(あなたを恋い慕って、涙で)乾くひまもありません。


★解説
「人こそ知らね」→「こそ・・・ね」の係り結び。
「乾く間もなし」→(いつも涙に濡れ通しなので)乾くひまもない。悲しい恋を表現したもの。


★人物
二条院讃岐(にじょういんのさぬき、1141年?〜1217年?)
源頼政の娘。二条天皇即位と同じ頃に女房として出仕しました。歌会に度々参加し、当代一流の女流歌人として知られていました。


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posted by すぱあく at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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