2013年11月19日

百人一首81 後徳大寺左大臣

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ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
 ただ有明の 月ぞ残れる

★歌意
(待ちに待った一声を耳にし、)ほととぎすの今鳴いた方角の空を眺めていると、(ほととぎすの姿はすでになくて)明け方の月だけが残っていることだ。


★解説
hototogisu.jpg「ほととぎす」→夜の明け方に鳴く夏の鳥。古来、朝早くに聞くのが風流でした。
「有明の月」→夜明けの空に残っている月
 →30番31番



★人物
後徳大寺左大臣(徳大寺実定)(とくだいじ さねさだ、1139年〜1192年)
右大臣・徳大寺公能の長男。祖父・徳大寺実能も左大臣だったため、「“後”徳大寺左大臣」と呼ばれました。詩歌管絃に優れ、教養豊かな文化人でした。

経歴
公卿後
17歳:<従三位> 25歳:権大納言 26歳:(辞)権大納言、<正二位> 38歳:大納言、(兼)左近衛大将
44歳:内大臣 47歳:右大臣 50歳:左大臣 53歳:出家、死去。


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posted by すぱあく at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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