2013年11月15日

百人一首78 源兼昌

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淡路島 かよふ千鳥の なく声に
 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守

★歌意
淡路島から渡ってくる千鳥のあわれな鳴き声に、幾夜、目を覚ましてしまったことか。須磨の関守は。


★解説
chidori.jpg「淡路島かよふ千鳥」→淡路島から渡ってくる千鳥。千鳥は冬季に海や川のほとりにいる鳥。
「須磨の関守」→「須磨」は神戸市須磨区のあたり。都から遠く離れた“寂しい地”を想起させる場所。かつては関所がありました。今もある関守稲荷神社は、この歌が由来となって名付けられた神社です。


★人物
源兼昌(みなもと の かねまさ、生没年不詳)
美濃介・源俊輔の子。官位には恵まれず、<従五位下>皇后宮少進が最後。その後、出家します。それでも、歌人としては著名だったようです。


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posted by すぱあく at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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