2013年09月30日

百人一首69 能因法師

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嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は
 龍田の川の 錦なりけり

★歌意
激しい山風が吹きあらす三室山のもみじの葉は、龍田川の水面に散り敷き、あたかも錦織りのようになるのだなあ。


★解説
「三室の山」→奈良県斑鳩町にある三室山。神南備山とも。古来より紅葉の名所。
「龍田の川」→奈良県の生駒市、生駒郡(平群町、斑鳩町)を流れる龍田川。こちらも紅葉の名所。在原業平朝臣(17番)も歌っています。
「錦なりけり」→錦は金糸・銀糸などで模様を織り出した織物。紅葉の美しさを比喩した表現。


★人物
能因法師(のういん ほうし、988年〜1050年あるいは1058年)
近江守・橘忠望の子で、出家前の名前は橘永ト(たちばな の ながやす)。26歳頃に出家。甲斐国や陸奥国などを旅しながら、多くの和歌作品を残しました。


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posted by すぱあく at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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