2013年04月27日

百人一首38 右近

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わすらるる 身をば思わず 誓ひてし 
 人のいのちの 惜しくもあるかな

★歌意
あなたに忘れられる私自身のことは何とも思いません。
ただ、私への愛を神に誓ったあなたの命が(神の怒りにふれて、縮められはしないかと)惜しく思われますことですよ。


★解説
「人の命」の「人」は特定の人物のことで、ここでは恋の相手の男性のこと。
男性に捨てられた女性の心情を表現した歌です。
男性は女性との愛を神に誓っておきながら捨てて逃げてしまった。
もしかしたら神罰に触れて命を落としているかもしれない。
女性の恨みの表現とも取れますし、別れてもなお男性の安否を案じているとも取れます。


★人物
右近(うこん、生没年不詳)
右近衛少将藤原季縄(うこん の しょうしょう ふじわら の すえなわ)の娘。だから「右近」と呼ばれました。
醍醐天皇の中宮穏子に仕えた女房で、元良親王(20番歌歌人)、藤原敦忠(43番歌歌人)、藤原師輔、藤原朝忠(44番歌歌人)、源順(みなもと の したごう)などと恋愛関係がありました。
元良親王もとんでもないプレイボーイでしたが、お相手の右近も同等のプレイガールでしたか。


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posted by すぱあく at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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