2013年04月23日

百人一首33 紀友則

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ひさかたの 光のどけき 春の日に
 しづ心なく 花の散るらむ

★歌意
陽光ものどかなこの春の日なのに、なぜ落ち着いた心もなく、
桜の花は散りいそいでいるのであろうか。


★解説
「ひさかたの」は光・天・空・日・月・雲などにかかる枕詞。「光のどけき」は穏やかな陽の光のことです。
「しづ心なく」はせわしないという意味。
上の句は穏やかな春の日々が描写されていますが、下の句になると慌ただしく桜の花が散る様子が描かれています。
そして「どうしてそんなに慌てて散るんだい?」と問いかけているわけです。


★人物
紀友則(き の とものり、845年頃〜907年)
『古今和歌集』の選者のひとり紀貫之の従兄弟です。長いこと無官でしたが、40歳を過ぎてようやく官位六位の大内記になります。
紀貫之、壬生忠岑らとともに『古今和歌集』の撰者となりましたが、完成を見ずに没しました。和歌は巧みで、三十六歌仙の一人に数えられています。


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posted by すぱあく at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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