2012年11月04日

百人一首16 中納言行平

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立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
 まつとし聞かば 今帰り来む  

★歌意
(ここで今、あなたと)別れて、因幡の国へ下って行ったとしても、その因幡の山の峰に生えている
松という名のように、(あなたが私を)「待っている」と聞いたなら、すぐに帰京するつもりです。


★解説
「いなばの山」は因幡国(鳥取県東部)の稲葉山のことで、「往なば」との掛詞です。行平が38歳のとき、昇進とともに因幡守に任じられ、任地へ赴く際の心境を詠んだ歌です。別れの相手は女性と限らず、当時は男性の友人に対してもこのような歌を歌いました。
「まつ」は「松」と「待つ」の掛詞です。


★人物
在原行平(ありわら の ゆきひら、818年〜893年)
平安時代前期の歌人。平城天皇(第51代)の第一皇子である阿保親王の次男で、在原業平(17番歌歌人)の兄。在原姓を賜与され、弟の業平とともに臣籍降下します。その後は、藤原氏以外の官吏としては比較的順調に出世し、前述のように38歳のときに因幡守として赴任します。
63歳のときに、学問所である大学別曹奨学院を創設します。64歳のときに中納言に昇進します。


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posted by すぱあく at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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