
資料は「日経パソコン」(日経BP社)。1983年の創刊以来、今も続いている超老舗パソコン雑誌です。
そこには、当時の最新型パソコンが載っているわけですが、
今見るとはるか昔のようで驚愕します。
富士通 ビブロNU15

メモリは32メガバイト。イヤッ当時としては標準ですよ。でも、今だと2ギガバイト以上が普通ですもんね。
ハードディスク容量は1.6ギガバイト。・・・1.6ギガバイトって・・・、今ならUSBメモリですら2ギガバイトは当たり前の時代。
そして、このパソコンのお値段はなんと37万円。・・・思えば遠くへ来たもんだ。
シャープ Zaurus

今のスマホのアイデアは、すでにこのZaurusuに詰まっていたといっても過言ではありません。日本のテクノロジーの高さとアイデアは素晴らしいと思います。残念なのは、世界市場へ打って出ることがヘタでガラパゴス化してしまい、あっという間に時代に取り残されてしまうことです。
シャープはこの後、液晶の強みを生かして空前の売り上げを記録し、「世界の亀山モデル」として注目されます。
ところが、リストラの憂き目にあった日本の技術者たちが、韓国、台湾、中国などに流出した結果、その差はあっという間に縮まり、さらにあっという間に、台湾メーカーの傘下に入り、ついでに倒産の危機に瀕しています。
・・・思えば遠くへ来たもんだ。
Microsoft Word97

しかし、Windows普及の勢いで一太郎は殲滅されてしまったので、私も含めて一太郎からWordに乗り換えた人も多かったと思います。
今の人に一太郎といっても「何それ?」って言われてしまうでしょうね。・・・思えば遠くへ来たもんだ。
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ラベル:IT温故知新