2012年10月09日

百人一首14 河原左大臣

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みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑ(え)に
 乱れそめにし 我ならなくに

★歌意
奥州の(信夫(しのぶ)地方の)しのぶもじずりの(乱れ模様染め)ように、(あなた以外の)誰かのせいで
心が乱れはじめた私ではないことなのに。(この乱れた恋心はあなたのせいなのです。)


★解説
「みちのく」は奥羽地方の東半部の総称で、「しのぶもぢずり」は今の福島県信夫(しのぶ)地方でつくられた乱れ模様に摺り染めた布のことです。
複雑な乱れ模様のイメージと恋愛による心の乱れとを重ね合わせ、どうしようもない恋慕の情を感じさせています。


★人物
河原左大臣(源 融)(かわらの さだいじん、みなもとの とおる、822年〜895年)
嵯峨天皇(第52代)の皇子ではありますが、なんと十二男でした。この時代、皇統を保つために天皇は多くの子を設けるようになりますが、貴族が大量発生し官職不足を招きます。そこで積極的に推進されたのが、姓を与えて臣下の籍にする「臣籍降下」でした。源氏や平氏はこの「臣籍降下」によって誕生した武家集団です。
源 融は臣籍降下によって源姓を与えられた最初期の人で、嵯峨源氏融流初代です。872年に左大臣にまで昇り、六条河原院を造営したことから河原左大臣と呼ばれるようになりました。


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posted by すぱあく at 03:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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