
フジカキ(藤井瑞希、垣岩令佳)ペアが、日本バトミントン史上で初のメダルとなる銀メダルを獲得しました。
この種目では4つのペアが「無気力試合」で失格になるという波乱があり、そのチャンスをしっかりものにした結果でした。
運が良かったのは間違いありません。ですが・・・
運も実力のうちだと思います。
なぜなら、せっかく運が転がり込んできたのにものにできない人もいるからです。
そのことを痛感する出来事が、最近のスポーツを見ていてありました。

今年の5月場所のこと。このとき横綱の白鵬は調子が悪く千秋楽時点で4敗しており、優勝争いから陥落していました。
このとき優勝争いに絡んでいたのは、3敗だった稀勢の里、旭天鵬、栃煌山でした。
そもそも日本人力士は、2006年1月に栃東が優勝してから1回も優勝していません。
なんと6年以上優勝していないんですよ。
それが5月場所では、横綱という本命が不在だったんです。
ここで優勝しなかったら、いつ優勝するんだ?というほどのチャンスでした。
しかし、稀勢の里は結局負けて4敗。
旭天鵬(モンゴル出身)が優勝してしまいました。
見ていて、 (°Д°)ハァ? となりました。
なぜ、横綱・白鵬がいないチャンスに優勝をものにできなかったのか。
千載一遇のチャンスだったので本当に残念でした。彼は日本人横綱に最も近い位置にいるのですから、これからも狙いに行ってほしいです。
このように転がってきた運をものにするのは、とても難しいことといえます。フジカキ・ペアにしても4ペアが消えたことで、逆に「メダルを取らなければおかしい」という雰囲気が強まったわけです。当然、プレッシャーも倍増したはず。その中で、メダルを取れたことは凄いと思います。

このとき予選では、優勝候補のアメリカをはじめ、ナイジェリア、イギリスなどがバトンミスをして失格。強豪国が次々と脱落していくなかで決勝進出を果たしました。メダルへの重圧はハンパではなかったと思いますが、見事に銅メダルを獲得。五輪トラック種目では、1928年アムステルダム大会以来80年ぶりで、男子では初の快挙となりました。
といっても、日頃から研鑽を積んでいない人のところには、運すらやってこないと思います。
運がやってきたということは、そもそも実力がある証拠といえるのではないでしょうか。
ラベル:スポーツ