『DAIVA』(ディーヴァ)シリーズの歴史を掘り起こしてみたいと思います。
当時大々的に宣伝を展開し、少年ジャンプなどにも広告が掲載されていたことを覚えています。
しかし、残念ながらヒットにはつながらず、今ではごく一部のマニアの記憶にしか残っていない悲しい作品です。
ですが、その志はかなり高く、大企業病に陥っている今のゲームメーカーにはぜひこの志を思い出してほしいと思います。
当時のゲーム業界は、ハードの性能は今とは比べ物にならないほど劣っていたにも関わらず、志だけは今より遥かに高かったと思います。
さて、『DAIVA』のストーリーは、宇宙を舞台に繰り広げられるスペースオペラです。
ゲーム内容は、基本はシミュレーション。
開発は、当時PCゲームメーカーとしては、かなりメジャーな存在だったT&E SOFTでした。
では、どのあたりが斬新だったかというと、なんと7つの異なるハードで主人公を変えてリリースし、それぞれのストーリーに関連性をもたせたのです。これは当時としてはあまりに壮大なプロジェクトでした。
以下、要点を表にまとめてみます。
う〜ん、なんというスペースオペラ。イラストを見ているだけでアドレナリンが分泌してしまいます。
そして、Windows登場前夜の旧型パソコンの数々にもノスタルジーを覚えます。
当時のパソコンは値段も高く、特殊なコマンドを扱えないと使えないため、パソコンで遊んでいる人は確実にマニアでした。
なお、この『DAIVA』シリーズでは、キャラクターデータを他機種に入力すると援軍として参加させることができました。
別機種の主人公が、他機種に登場するわけです。約30年前にこの仕組みを考え出したT&E SOFTは、
ちょっとクレイジーなぐらい志が高かったわけです。
「これで全盛のファミコンユーザーをパソコンゲームに呼び込むことができる!!」
彼らはそう考えたに違いありません。
しかし、残念ながらそうはなりませんでした。やはり時代が彼らに追いついていなかったんですね。
そもそも、ファミコンで遊んでいたちびっ子とパソコンマニアが交流する機会がほとんど皆無だったんです。
また、仮にパソコンに興味があったとしても高価すぎて購入できないのが普通でした。
さらに言うと、難易度がかなり高く、まぁ「クソゲー」と言われてもしょうがない内容でした。
よって、せっかくのハード間プレイが生かされることがなかったのです。
志が高くても必ずしも成功するわけではない典型ですね。
それでも、音楽は素晴らしく、今でも耳に残っています。
調べてみたら、作曲はなんと浅倉大介さん(元access、T.M.Revolutionのプロデューサー)ということ。企画陣の熱の入れようにはやはりクレイジーさを感じます。
←←←サントラですよ!!
また、2003年に全機種版をひとつにまとめた『ディーヴァ・クロニクル』(Windows)が発売されました。これで、当時は全機種をプレイできなかった方も思いっきり堪能できますね。レトロゲームマニアにもオススメです。
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