ところで王室って、現在どれくらい残っているのでしょうか。
Wikipediaによれば、2011年現在、王室がある国は27。
東アジア、東南アジア
日本、タイ、ブータン、カンボジア、ブルネイ、マレーシア
中東
サウジアラビア、バーレーン、クウェート、カタール、ヨルダン、オマーン
オセアニア
サモア、トンガ
ヨーロッパ
イギリス、スペイン、ベルギー、オランダ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、モナコ、
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー
アフリカ
モロッコ、スワジランド、レソト
●最古のロイヤルファミリーは?
この中で、もっとも古いのは日本の天皇家になります。実在性がある最古の天皇は第15代目の応神天皇で、西暦270年に即位しています。彼を起点にすると、1700年以上も存続しています。2番目に古いデンマーク王室でも約1000年ですから、かなり凄いです。
征夷大将軍や首相がコロコロ変わっても、天皇家だけは連綿と続いてきた日本史の不思議さがあります。
●ロイヤルファミリーの家名が国名に!?
また、統治しているロイヤルファミリーの家名を国名にしているのがサウジアラビア(サウド家)と
リヒテンシュタイン(リヒテンシュタイン家)です。王家の強大さが伝わってきます。
●ほとんど王政のところも実は多い
北朝鮮やキューバのように独裁者が統治している国はほとんど「王政」ですが、建前上は王政を否定して建国されているのでカウントしていません。
また、アラブ首長国連邦(UAE)は世襲による首長(シェイク)が治めており、アブダビ首長が大統領を兼務する体制をとっています。一応は大統領制なので除外していますが、実態はほとんど王政です。
●つい最近、王政復古した国も!
もうひとつ注目したいのが、スペインとカンボジアです。
なんとスペインは1975年に、カンボジアは1993年に王政復古が起こっているのです。つい最近のことじゃないですか!?
とくにスペインは興味深い。ヨーロッパでは市民革命が吹き荒れ、スペインも同様に王制が廃止されたのに、なぜつい最近になって王制復古したのか。その頃、何がスペインで起こっていたのでしょうか?
ということで、次回より現代からさかのぼってスペイン史を見て行きます。
・さかのぼりスペイン史1 ボルボン朝の王政復古
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