2011年03月26日

正教会6 荘厳なイコンの下で祈る

正教会シリーズも今回が最終回。締めくくりとして、正教会の特徴について触れておきたいと思います。

★指示系統について
正教会の組織は国名もしくは地域名を冠した組織を各地に形成するのが基本です。
 ・ロシア正教会         ・ルーマニア正教会
 ・ギリシャ正教会        ・ブルガリア正教会
 ・セルビア正教会        ・グルジア正教会
 ・日本ハリストス正教会など

各教会はコンスタンディヌーポリ総主教を象徴的に首位としていますが、基本的に独立して運営しています。そのあたりが「フランチャイズ方式っぽい」です。

こうした運営形態になったのは、今まで見てきたように歴史的な背景があります。
東ローマ帝国滅亡後は、ギリシア世界はイスラームのオスマン帝国に支配されてきました。
コンスタンディヌーポリ総主教はイスラームの監視下にあり、カトリックのように教皇が絶大な権限で各教会に指示を出すことが不可能になったことが大きいと思います。

しかし、各教会は運営形態が独立しているだけで、教義の違いから分派したわけではありません。どの教会も正教として同じ信仰を持っています。
ですから「正教会に改宗」は正解ですが、「ロシア正教に改宗」「ルーマニア正教に改宗」といった表現は誤りです。

★表記について
歴史的にギリシャ、ロシアで発展したため、ギリシャ語、ロシア語の読み方がなされます。
 イエス・キリスト→→→イイスス・ハリストス ※ハリストス教会って「キリスト」の意味だったんですね

icon2.jpeg★イコンについて
たいてい正教会の教会には荘厳なイコンがあります。日本のニコライ堂にもイコンがありました。
イコンもギリシャ語由来の言葉で「聖像」という意味です。パソコン用語でよく出てくる「アイコン」はこのイコンが語源だとか。

正教会では、イコンを描く画家については厳格な規定を設けました。イコンを描くことは神に近づく道のひとつであり、イコンを見る他の信者を神に導く道と考えました。
画家は伝道者の一種であるとされ、正教徒以外の者が聖像を描くことは認められませんでした。


これで正教会シリーズも終わりです。
お時間があれば、ぜひニコライ堂を散策してみてください。
ラベル:キリスト教
posted by すぱあく at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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