2011年03月25日

正教会5 東西教会を徹底比較

以下、東西教会を比較してみました。
東/西正教会(東方教会)カトリック(西方教会)
通称ギリシャ正教ローマ・カトリック
信者数約1億6000万人約10億人
教主コンスタンディヌーポリ総主教ローマ教皇
現教主ヴァルソロメオス1世Bartholomew.jpgベネディクト16世Benedictus.JPG
総本山聖ゲオルギオス大聖堂(トルコ共和国)

geo.jpg

サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)

pietro.jpg

主な布教地域旧ソ連諸国、ブルガリア、ルーマニア、新ユーゴ連邦、ギリシャ、エチオピア 南欧、東欧、クロアチヤ、 アイルランド、リストニア、フィリピン、中南米
指示系統フランチャイズ方式っぽいトップダウン方式っぽい



信者数
正教会の信者数が約1億6000万人なのに対し、カトリックは約10億人と圧倒的な差が開いています。
正教会が中世から近現代にかけて苦難の連続だったことに対し、カトリックは大航海時代、産業革命、西欧列強の進出を経て爆発的に拡大しました。
ちなみに、正教会の信者がもっとも多い国はロシアで9000万人います。これは正教会全体における56.2%にあたります。


教主
ローマ教皇はよくニュース報道で登場しますので日本人でも知っている人がいますが、コンスタンディヌーポリ総主教の存在は知らない人がほとんどでしょう。ただ、カトリックと違い、巨大な権限で全世界に指示を出すといったことはしません。あくまで象徴的な中心です。


総本山
トルコのイスタンブルにコンスタンディヌーポリ総主教庁があり、主な庁舎が聖ゲオルギオス大聖堂です。オスマン帝国に支配されて以降、イスラームの監視下でやってきて、今もなおその状態にあることに驚かされます。


指示系統
これについては次回のエントリで述べようと思いますが、各国の正教会は基本的には独立しており、ゆるやかな連合体になっています。現代的にわかりやすくいうと「フランチャイズ方式っぽい」かな。


東西教会の和解に向けた動き
1054年に相互破門によって、東西教会は決定的な分裂をしましたが、近年になってようやく和解に向けた動きが出ています。
その一歩として、1964年にコンスタンディヌーポリ全地総主教アシナゴラス1世とローマ教皇パウロ6世がエルサレムで会談しました。そして、1965年、ローマ教皇パウロ6世によって「カトリック教会と正教会による共同宣言」が発表され、続いて正教会側もイスタンブルで同様に発表し、長きにわたって続いていた相互破門状態が解消されました。その後、完全な和解とはいかないまでも交流は少しずつ拡大しています。


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ラベル:キリスト教
posted by すぱあく at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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