2011年02月11日

浄土真宗7 お東騒動、そして親鸞聖人750回忌

浄土真宗シリーズは今回で最終回。前回の西本願寺に続き、今回は東本願寺(真宗大谷派)の近現代の動きを見ていきます。

東本願寺では、1969年に「お東騒動」と呼ばれる内紛が起こります。法主を継承する大谷家とそれを擁護する保守派 VS 改革派といった対立です。その結果、4派に分裂してしましまいました。
1 真宗大谷派(通称:東本願寺)
2 浄土真宗東本願寺派(通称:浅草本願寺
3 本願寺(通称:東山上花山本願寺)
4 本願寺(通称:嵯峨野本願寺)

浅草本願寺をさらに詳しく見ていきます。起源は本願寺が東西に分かれて間もなくの1651年(慶安4年)、教如(東本願寺第12世)が神田に建立したのが始まりです。その後、京都の東本願寺の別院となりました。1657年(明暦3年)、明暦の大火により焼失し、今の浅草に移転します。地元住民からは「浅草本願寺」と呼ばれるようになり、その伽藍は葛飾北斎の『富嶽三十六景』に「東都浅草本願寺」として描かれました。
higashihonganji.JPG  Honganji_temple.jpg


Ushikudaibutsu.jpgこの浅草本願寺(浄土真宗東本願寺派)は、1969年の「お東騒動」以降、東本願寺から独立しましたが、その後おもしろいものをつくっています。それが1993年に完成した牛久大仏(茨城県牛久市)です。深田恭子と土屋アンナが主演した『下妻物語』にもこの全高120mの巨大大仏が出てきました。ギネスブックに世界一の大きさのブロンズ(青銅)製仏像として登録されているほどです。


さて、最後の最後にお知らせです。実は今年は親鸞の750回忌にあたり、浄土真宗にとって記念すべき年なのです。「親鸞展」も開催されており、親鸞の公式フィギュアまで制作されています

shinran.jpgこのフィギュアを制作したのが、フィギュア界のパイオニアである海洋堂です。美少女フィギュアを大量に世に送り出してきた同社ですが、最近は阿修羅像フィギュアなども制作し、現代の仏師といっても過言ではありません。そのあまりのクオリティぶりについてGIGAZINEがレポートしているので読んでみてください。






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ラベル:仏教
posted by すぱあく at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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