朝日新聞では読者が分かりやすいように、浄土真宗の組織を「内閣」「憲法」「首相」などに置き換えています。
これを見ると、宗教の法人運営も大変だと感じます。
というのも、浄土真宗は長い歴史の中で、何度も危機があり、また宗旨の違いで分裂・細分化したりして、今に至るわけです。
そうやって現代に来てもなお、このように論争が生じるのです。宗教といえども運営するのは「人間」ですから当然かもしれませんが、大変な話ですよね。
浄土真宗は宗派が細分化されていますが、それらをあわせれば寺院・信者の数は国内一です。
『知っておきたい日本の仏教』によれば、浄土真宗の寺院数は21,560(1984年現在)で全体の約3割を占めます。信者は約1,260万人で、2位の真言宗(約700万人)に圧倒的な差をつけて1位です。
とはいっても、一般の日本人にとって、宗教は身近ではありません。
浄土真宗といっても、ほとんどの人は何もわからないと思います。
しかし、多くの人がなんらかの形で、浄土真宗とかかわっているのです。
これから浄土真宗を何度かにわけて見ていきたいと思います。
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