とくにシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの「最後の審判」(1541年完成)を見てみたいです。
高校生のとき、美術の時間に「最後の審判」の修復作業のドキュメンタリーを見ました。修復士たちは10年かけて、長い時間でひびが入った壁画を修復したり、ほこりやすすをはらって、ミケランジェロが描いた当時の色合いを復元したのです。その結果、まばゆい色彩の「最後の審判」が蘇ったのです。修復士という職業をこのとき初めて知りました。
さて、ヴァチカンはキリスト教・カトリックの総本山です。今でこそローマ市内にあるちょこっとした国ですが、かつては「教皇領」として大きな領域を支配していました。しかも、全世界のカトリックににらみが効く権威は未だ衰えていません。
さて、このヴァチカン。マンガや小説の世界では、「カトリックの信仰を守るためなら、どんな暴力行為も辞さない」というマッドな殉教者という役割りが多いです。
たとえば、『HELLSING』(ヘルシング)のマクスウェルとアンデルセン。かなりマッドなキャラクターたちでした。
本当に聖職者かよ
アンドレアス・エシュバッハ『イエスのビデオ』では、たかが民間人の青年を相手に軍隊を送り込んできたし・・・。
『ゴッドファーザー PartIII』では、ヴァチカンの聖職者がマフィアと癒着する姿が描かれました。これは80年代に実在した事件だそうです。
これらはフィクションではありますが、教皇庁には実際さまざまな秘密文書が保管されています。「秘密文書保管所」という役所があり、そこが保管しているのです。古いものでは1000年前のものまであるそうです。
http://gigazine.net/news/20100104_vatican_secret_archives/
近年は、これらの秘密文書を公開する傾向にあり、今回も図鑑として出版するとのこと。とにかく中身がすごく、まさに歴史そのものです。
・チンギス・カンの孫でモンゴル帝国第3代皇帝グユクが、1246年に使節プラノ・カルピニに渡した教皇インノケンティウス4世宛ての手紙
・サン・ピエトロ大聖堂を設計したミケランジェロが教皇庁に支払いを督促する手紙
また、ヴァチカン教皇庁公式サイト(外部リンク)では秘密文書保管所のバーチャルツアーが楽しめます。
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