2010年09月17日

殿様知事

都道府県知事は、人事から事業承認にいたるまでほとんどの最終決定権を持っており、まさに現代の「殿様」といえます。志あるものはやはり知事に憧れるものだと思います。さて、本当に殿様(大名)だった人物の子孫が知事になった「殿様知事」の例は、現行の公選知事制度において5人います。以下、見てみましょう。


●福島県 松平家
第10〜12代知事 松平勇雄(3期就任:76年9月〜88年9月)
福島会津高田町(現在の会津美里町)出身。早稲田大。三菱商事、参議院議員などを歴任。
「新選組」でお馴染みの会津藩主松平容保(写真右)の孫。
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●千葉県 加納家
第3代知事 加納久朗(1期就任:62年11月〜63年2月、在職4ヶ月で急死)
東京出身。東大。横浜正金銀行、住宅公団総裁などを歴任。
旧一宮藩主であった子爵加納久宜(写真右)の次男。
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●愛媛県 久松家
第2〜6代知事 久松定武(5期就任:51年5月〜71年1月)
東京出身。東大。三菱銀行、代議士などを歴任。
旧松山藩主の直系で、久松定謨(写真右)の子。定謨は若いときにフランスのサンシール陸軍士官学校に入校。そのとき、お付で渡仏したのが『坂の上の雲』でお馴染みの秋山好古でした。ちなみに久松定武は「ポンジュース」の名付け親でもあります。
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●佐賀県 鍋島家
第2〜3代知事 鍋島直紹(2期就任:51年4月〜59年4月)
佐賀出身。九州大。農林官僚・県森林組合長などを歴任。
佐賀藩の支藩である鹿島藩主鍋島家の第15代当主。最後の佐賀藩主鍋島直大(写真右)の孫。
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●熊本県 細川家
第10〜11代 細川護熙(2期就任:83年2月〜91年2月)
東京出身。上智大。朝日新聞、参議院議員などを歴任。
熊本藩主細川忠興(写真右)の末裔で、もっとも有名な殿様知事。後に首相。その凄すぎる血筋については以下。
 ・藤原氏 ― 1300年間、日本の上流で踏ん張っている「超名門」
 ・日本版ダ・ヴィンンチ、細川幽斎
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posted by すぱあく at 00:21 | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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