以前、前田利祐氏にお目にかかったことがあります。前田利家の子孫であり、加賀前田家18代当主です。全国石川県人会連合会会長というお立場でもあります。正直「すげぇ〜」と思いました。
さて、鹿児島県に出張したときに『薩摩の殿』という本を買いました。
この本には、薩摩藩主の島津家、篤姫を輩出した島津分家、その島津に仕えた家臣たちの子孫の今が紹介されています。つまり、西郷隆盛や大久保利通、小松帯刀といった人たちの子孫たちです。
作家、IT起業家、博物館員、会社員と皆それぞれの仕事に就いていますが、先祖の偉業に励まされながら、ときには押しつぶされそうにながら生きている様子が書かれています。
その中でも注目したのは、島津宗家第32代当主の島津修久氏です。島津家を祀る照国神社の宮司であり、株式会社島津興業の代表取締役会長だそうです。
んっ・・・、株式会社島津興業?、そんな会社があるんですか。
ちゃんとwikiにも載っています。ホームページもあります。http://www.shimadzu-ltd.jp/
鹿児島市に本社を置く観光事業、地域開発事業を行う企業とのこと。
島津家ゆかりの庭園の管理、ゴルフ場経営、ガスなどの生活インフラ事業、タクシー会社経営など、かなり幅広い事業を展開しています。
殿様の子孫の中には相続税が払いきれずに城を売った家もあるなか、島津家はかなりアグレッシブです。殿様が会長の会社です。歴史ファンなら働いてみたい企業ではないでしょうか。
ラベル:幕末