2010年09月04日

ゴッドファーザー武田信玄!!

マンガの世界に実在の人物が降り立ったとき、とてつもない存在感を放つときがあります。
最近のマンガで強烈なインパクトを与えたのは、『ワンピース』に出てくる海軍大将たちでしょう。

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左から田中邦衛、菅原文太、松田優作。マンガの中では、存在感も実力も他を圧倒しています。
松田優作・龍平 父子とロバート・デ・ニーロ


sengoku_manga.jpgさて、歴史マンガでこうした遊びをしているのが『センゴク』(宮下英樹、年〜)です。珍しく仙石秀久という武将を主人公にしています。

武将の中では、マイナーです。これまでドラマや小説に出てくることはまれだったでしょう。なにせ彼には不名誉な逸話が残っています。

1587年 戸次川(へつぎがわ)の戦いでの大敗

この戦いは、豊臣秀吉の天下統一事業の終盤にあたる九州平定の重要局面でした。

九州の覇権を狙う島津家久

もはや九州では島津にかなわいと見て、秀吉側についた大友義統
さらには四国の長宗我部元親、長宗我部信親
これに秀吉の古参の部下である仙石秀久が指揮を執ることになります。

しかし、この軍はまとまりに欠け、長宗我部信親は戦死。
仙石秀久は最大の責任者でありながら真っ先に四国に逃げ帰ってしまい、「豊薩軍記」では「仙石は四国を指して逃げにけり、三国一の臆病者」とまで罵られています

この大敗に秀吉は激怒。仙石秀久は敗戦の責を問われ、所領没収ならびに改易処分となり高野山へ追放されます。

ただ、さらにすごいのはここから名誉挽回し、ついには大名に返り咲くことです。

仙石秀久は以前から徳川家康に気に入られており、彼の斡旋で1590年の小田原の役に秀吉軍に加わることを許されます。この戦いで仙石秀久は、小田原城の要所を占拠するという抜群の武功を挙げます。
箱根にある地名「仙石原」は、彼の奮闘の地であったことを記念して付けられたものといわれています。

この功績により、秀久は信濃小諸に5万石を得て大名として復帰します。
こうした例は稀有ではないでしょうか。

このマンガでは、「戦国史上最も失敗し挽回した男」をテーマにしています。
ただ、ちょっと連載が長い。連載開始からすでに6年ですが、まだ本能寺の変も起こっていないんですよ。
戸次川の戦いに行くのは何年後ですか。
マンガの一番のテーマである名誉挽回が行われるまで相当かかりそうです。

ただ、このマンガの魅力はストーリーだけでなく、登場する武将たちにもあります。
文頭にあるように、実在の人物をモデルにした武将がかなり出てきます。

一番の存在感はなんといってもこの人、武田信玄
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マーロン・ブランドが演じた『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネがモデルです。
見てください。この迫力。
ブランドのようにしゃがれた声で「マイケル」じゃなかった「勝頼」と呼ぶんでしょうか。
映画で白人が武将の役をやったら、成立しないと思いますが、マンガでは圧倒的な迫力を出すことに成功しています。
『ゴッドファーザー』中二病

このマンガには、実在の人物をモデルにした武将がやたらと多いです。
明智光秀 →→→ ヒュー・グラント
丹羽長秀 →→→ サミュエル・L・ジャクソン
山県昌景 →→→ クラーク・ゲーブル
馬場信春 →→→ ポール・ニューマン
本願寺顕如光佐 →→→ ミック・ジャガー
上杉謙信 →→→ ウラジーミル・プーチン
上杉景勝 →→→ ウラジーミル・レーニン
蔵田五郎左衛門 →→→ カール・マルクス
直江景綱 →→→ グリゴリー・ラスプーチン
雑賀重秀 →→→ チェ・ゲバラ

上杉謙信はこのマンガでも無敵っぷりを発揮しますが、なにせプーチンですからね。
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戦車でもなければ絶対に勝てそうもないオーラを出しています。


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ラベル:戦国時代
posted by すぱあく at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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