2015年01月27日

リュ・シオンのご先祖様・柳成龍

ryusion.jpgリュ・シオン(柳時元、류시원)という韓流スターがいます。ニコニコした笑顔を絶やさない気さくなあんちゃん。韓国ではとっくに「過去の人」ですが、日本では50代以上の女性韓流ファンから根強く支持されています。ただ現在は、離婚をめぐって妻とドロ沼の裁判中

まぁ、そんなことはどうでもよく、私たち歴史ファンが注目すべきは彼のご先祖様です。リュ・シオンが紹介されるとき、必ず「両班(ヤンバン)の末裔」という説明が付きます。両班というのは、日本で言えば公家つまり貴族です。日本の公家も和歌を詠むのが仕事で肉体労働とは無縁でしたが、韓国の両班も同様。学問などが主体で働かなくてよかった身分です。

韓国は日本以上に家柄を重視し、ほとんどの家が族譜(家系図)を持っていると言われています。そんな社会ですから、リュ・シオンが「両班の末裔」というのは、疑いようのない事実でしょう。

ただ、世間には「オレは両班の末裔だぜ!」と主張する韓国人がいっぱいいますので、そんな輩に出会ったら「うそくせ〜、なんかうそくせ〜」と疑った方がいいです。どの世界でも言えることですが、本当に高貴な人なら、自分から言わないでしょ。


ryuseiryu.jpgさて、そんな高貴な出自のリュ・シオンですが、突出して有名なご先祖様がいます。
柳成龍(りゅう せいりゅう、リュ・ソンリョン、류성룡、1542年〜1607年)、歴史の教科書に登場する人物です。日本とも関係があるんですよ。

豊臣秀吉が朝鮮に攻め込んだことはご存知ですよね。朝鮮出兵、文禄・慶長の役、韓国では壬辰倭乱と呼ばれています。そのとき李氏朝鮮で領議政(首相)を務めていた人物です

子供のときから聡明だった柳成龍は、科挙に合格し官僚になります。順調に出世し、1591年に左議政(副首相)に昇進しますが、朝廷内で内紛が勃発。韓流歴史ドラマを見ているとわかりますが、朝鮮王朝内はいつも内紛と陰謀に彩れているステキな世界です

そんなゴタゴタしていた1592年、豊臣秀吉が派遣した大軍隊が攻め込んできます。予想外にも程があります。李氏朝鮮は建国以来、外国との大規模な戦争がなく軍隊は有名無実化していました。加えて、内紛と陰謀でまったくまとまりがない状態。対する秀吉軍は、この間まで戦国時代でバトルしまくっていた連中です。勝負になるはずがありません。

撤退を繰り返していた朝鮮軍でしたが、善戦する武将もいました。それが今も朝鮮史の英雄として名高い
李舜臣(り しゅんしん、イ・スンシン、이순신、1545年〜1598年)です。柳成龍と李舜臣は故郷が同じ幼馴染。李舜臣を抜擢したのも柳成龍でした

この戦い、緒戦は秀吉軍が優勢でしたが、明が朝鮮に加勢した当たりから形勢が逆転し、最終的には撤退します。韓国では何度もドラマ化されている戦いですが、日本では大日本帝国による韓国統治期を想起させるため、映像化は配慮されています。大河ドラマでも、ほんのチラッとやる程度です。

ただ、伊達政宗、加藤清正、上杉景勝、直江兼続、黒田官兵衛、黒田長政といった戦国オールスターズが参戦しており、映画・ドラマ化したらさぞ面白いと思います
明も参戦した大規模な戦いですからね。いずれは日本・韓国・中国のスターが共演した映画ができればステキじゃないですか。そのとき柳成龍を演じるのは、もちろんリュ・シオンですよ。脚本を書くのは、荒山徹さんですよ。

とは言っても現在の政治状況、国民感情では不可能です。「アジアの仲間同士、仲良くやろうや」と考える人の方が少数で変人ですからね。ただ、戦後70年でしょ。いつまでも被害者・加害者の理論だけでは不毛だと思うんですよね〜。


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posted by すぱあく at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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