2013年04月25日

百人一首34 藤原興風

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たれをかも 知る人にせむ 高砂の
 松も昔の 友ならなくに

★歌意
(年をとった私は)いったい誰を友人としようかなあ。
(昔を知る相手といえば、長寿の高砂の松くらいだが、その)高砂の松も、昔なじみの友人ではないことだのになあ。


★解説
「知る人」は、自分を理解してくれる知己の人のこと。
「高砂」は今の兵庫県高砂市で、古代では海岸に松が多く植えられていました。
「高砂の松」は長生きするものの比喩として擬人化され、歌枕として詠まれるようになりました。
年老いて自分を知ってくれる人がいなくなってしまう作者にとって、ともに長生きしているものと言えば高砂の松くらい。しかしそれも所詮は松であり、知己の人ではないという寂しさが込められている歌です。

現代の工業化によって高砂市の松林は減少してしまいましたが、少しずつ当時の様子を戻そうという動きも出てきているようです。


★人物
藤原興風(ふじわら の おきかぜ、生没年不詳)
藤原京家の出身で、参議・藤原浜成(はまなり)の曾孫です。地方官を経て、最終的には正六位上・治部少丞になります。官位は低かったものの歌の才があり、歌合に多く参加しました。三十六歌仙の一人です。


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posted by すぱあく at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 百人一首 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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