2012年03月16日

砂漠と空の鮮やかな色が美しい『楽園の瑕』

WongKarwai.jpg今から15年ほど前、熱病のようなウォン・カーウァイ(王家衛、1958年〜)ブームがありました。
あの金城武を世に送り出した大ヒット作『恋する惑星』(1994年)などで知られる映画監督です。

彼は引出しが豊富で、恋愛映画、バイオレンス映画、武侠映画、そしてゲイ映画など、なんでも作ることができる器用さがありました。ただそんな彼でも、興業的には不発だった作品が結構あります。


『楽園の瑕(きず)』(1994年)はそのひとつで、おかげで日本での知名度はかなりイマイチです。
dongxie.jpg


ジャンルとしては武侠映画に入ります。しかも・・・
レスリー・チャン(張国栄、1956年〜2003年 ※自殺)
レオン・カーフェイ(梁家輝、1958年〜)
ブリジット・リン(林青霞、1954年〜)
ジャッキー・チュン(張学友、1961年〜)
トニー・レオン(梁朝偉、1962年〜)
カリーナ・ラウ(劉嘉玲、1965年〜)
マギー・チャン(張曼玉、1964年〜)
彼ら香港の大スターが共演するとあって、制作当時から大きな話題になっていました。

しかし、結果は惨敗
やはり、武侠映画に欠かせないハデなチャンバラ劇がほとんどなく、哲学的で難解なストーリーにしてしまったのが敗因のようです。

ただ、圧倒的なビジュアルがいつまでも忘れられません。鮮やかな黄色の砂漠、真っ青な空の色
その美しさが全編にわたって続きます。

ちなみに、この映画には金庸の小説『射G英雄伝』のスピンオフ作品です。
『射G英雄伝』に東邪西毒と呼ばれる二人の拳法の達人が出てきます。二人ともアクが相当に強い老人で、
天下無双の実力者のくせに短気で、話せばわかることを余計にややこしくさせるとんでもないジジイたちです
この二人の若い頃を描いた外伝的設定が『楽園の瑕』というわけです。


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posted by すぱあく at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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